わが家の正月恒例の森町小国神社の初詣は、今年は1月も終わりの寒波がやって来た寒い日になってしまった。そうでなくても厳かなスギの大木に囲まれた参道は寒さで身が引き締まる。去年の破魔矢を納めて、本殿に去年の無事のお礼と今年の家内安全健康祈願のお参りをしたあと、今年の干支の破魔矢を買い求めて、最後におみくじを引いてくるだけのワンパターン行事だ。
今年のおみくじは、5番の箱を手を下の方に入れてかき混ぜて、山盛りの札の下のほうから引いてきた。良いくじを引きたい一心でつい欲が出てしまう。開いて見たら何と「大吉」だったのでつい嬉しくなってしまった。大吉が出たからと言っても「今年はすべていい年」ということではない。戒めることはちゃんと戒めなさいと書かれている。・・・でも何となく嬉しい気持ちになるものだ。
一般的におみくじの順番は、〜大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶>大凶〜だが、「半吉」があったり「末小吉」があったり、神社によって多少異なるようだ。お参りをして神様に願い事や目標をきちんと伝えてから、おみくじを引いて神様の意見を聞く。おみくじを引いて「凶」が出たので、「吉」が出るまで何回も引く人は、神様や仏様を疑っていることになり、とても礼を欠くことになるので厳禁だ。
凶が出ても運勢が悪いと諦める必要はない。「いまがどん底で、これ以上悪くなることはない。これから運気が上がっていく前触れだ」と前向きに考えればいい。逆に「大吉」が出てしまったら、あとは下がるしかないので、かえって気を引き締めないといけない。何が出ても気を引き締めて1年間を無事過ごすことが大切で、運勢はつまり「自分の心がけ次第」ということだ。それでもついおみくじを引いてしまう。(2025.2.8)