町内を散歩していたらビックリした。ある民家の庭に3段のみごとなバナナの実が成っているではないか。南面の道路沿いの日当たりの良い庭とは言え温室ではない、普通の路地の庭である。毎年こんな立派なバナナが成るのだろうか、知らないお宅なのでまだ聞いていない。「こんなに立派なバナナが成るなら我が家でも」・・・。バナナは朝食のヨーグルトに入れて毎朝食べているので、ついそんなことが頭をよぎったが、我が家の庭ではスペース的に無理だ。
11月に入ってからも25度以上の夏日が続いた今年の気温は今まで経験したことがない。地球温暖化が進んで、いよいよ日本の本州でバナナが栽培できる気候になったのか。温暖化が原因なら喜んではいられない。
バナナと言えば戦後昭和20年代の小学生の頃はかなり高級な果物で、とても普段食べられる果物ではなかった。風邪をひいて寝込んだ時か遠足の時に、近所の八百屋の店先に数本並んでいる茶色に熟れすぎた1本だけを買ってもらった記憶がある。とても房ごと買える果物ではなかった。今の価格で1本500円以上したのではないのだろうか。それが今では、スーパーでひと房5本で200円前後で売っている。70年前のバナナが如何に高級な果物だったかがわかる。(2024.12.8)