この間久しぶりというか、ほとんどはじめてのように天浜線(天竜浜名湖鉄道)に乗った。6月7日に熟年仲間のウオーキングで鳥羽山城址・二俣城址に行った時のことだ。6年前に私が幹事で実施した時は西鹿島駅から鳥羽山城址まで30分かけて歩いたものだが、最近はみんなお年を召したからか「できるだけ歩かない?ウオーキング」を希望している。遠鉄電車の西鹿島駅から天浜線に乗り換えて、鳥羽山城址の麓の二俣本町駅で降りた。一駅12分で200円だった。
乗車券は車内で買うのかと思ったら、乗るときに整理券を取る方式だった。降りる時はどうするのかと思ったら、運転手が木箱を持って車内の降り口に立っていて、その中に整理券とお金を入れる方式だった。車掌はいないので運転手が車掌の仕事もやらないといけない。帰りは500円硬貨しかなかったので「すみません300円お釣りです」といったら、ちゃんとお釣りをくれた。なかなかアナログでローカル線らしくて感動した。
バスの料金箱はお釣りが出ないけど、天浜線はちゃんと手渡しでお釣りを出してくれる。主要駅以外は無人駅だから切符の販売もしていない。運転手は運転もして車掌の仕事もして、たぶん最後の車内清掃もするのだろう。この日の乗車は一駅だけだけど12人も団体客があって、料金を受け取るときの運転手の顔が何となく嬉しそうだった。きっとこの日の業務日誌に「熟年のハイカーらしきグループが10名以上乗ってくれてよかった」…などと書いたに違いない。運転手の日当の3分の1くらいは貢献できたか。ローカル線は人件費を極力抑えて今日も頑張っている。(2024.6.16)