アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.130

「住まいのメンテナンス」

ガス給湯器

我々の体は病気になってからの医療費より予防にお金を掛けたほうが結果的に安いと言われる。住まいも建てれば一生安心ではなく、長く維持管理するには定期的にメンテナンスが必要である。新築してから38年になる我が家も外壁の塗り直しを既に2回、屋根の吹替も完了した。風呂場やトイレ、台所などの水回りのリフォーム、部屋の壁紙の張替えなどもやってきた。

家を新築するとエアコンや洗濯機、冷蔵庫などの大型家電は一斉に新しくするので更新時期が集中的にやってくる。電化製品の寿命は概ね10年と言われ、それでも15年〜18年も故障しないで働いてくれるのもあるが、いずれ必ず寿命が来る。エアコン5台も順次買い替えてきた。

ガス会社が毎年ガス器具の定期点検に来てくれる。風呂のガス給湯器が15年前に風呂場のリフォームをした時からだから、「そろそろ寿命ですね」と言われ続けていた。ついに今年は「この年数で何の故障もなく使用できているのは驚異的ですよ」と言われた。ある日突然故障してもおかしくない年数で修理部品もないという。「念のため見積書を作ってきますよ」と言って早速持ってきた。思いのほかサービスしてくれたので、「ガス器具は故障すると怖い。どのみち1〜2年で買い替えが必要なら思い切って更新するか」と決断して工事してもらった。

これで一連のわが家の大きなメンテナンスが完了した。年金生活者には堪える金額だが住宅を長持ちさせ、快適に暮らすにはメンテナンスをしっかりやっておく必要がある。「これであと15年は大丈夫、死ぬまで大丈夫」の計算だ。しかし100歳まで元気に生きてしまったら予定が狂ってしまう、どうしよう。(2024.4.21)

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