いきなり下(しも)の話で恐縮です。家庭のトイレも様式になってから、大も小も同じ便器で用を足すようになりました。男性は小の時には便座を上げて立って用を足すようになっています。しかし最近、便座に座って小をする男性が増えているようです。多分家庭で奥さんに「汚れるから座ってしてくださいね」と言われているのだと思います。
テレビの消臭剤のコマーシャルで、男性が立って用を足すとかなりの飛沫が狭いトレの中に拡散して汚れる、との実験結果を流している。だから「我が社の消臭剤を使ってください」と宣伝している。これを見た奥さんは、「それは大変」ということで旦那さんに命令することになったのだと思う。私も一度だけ言われたことがある。
女性は毎回そうしているのだから、習慣になってしまえばいいのだろうが、小の時にいちいちズボンを下して座るのは面倒なものだ。それに若い時のようには勢いもないから飛沫は少ないはずだと言い訳をしたい。しかも座って小を足すのは重力の関係か、筋力が弱ったせいか、完全に出し切れていない気がする。しかし、時々標的を外ずして便器や床を汚して、あわててトイレットペーパーで拭くことがある。だからできるだけ姿勢を低くして外にはずさないよう努力はしているつもりだ。
それに3年前より人間ドックで「前立腺肥大疑い」との診断で、泌尿器科の精密検査を受けるようになった。「確かに肥大気味だけれど、もうしばらく様子を見ましょう」ということになっている。ほとんどの男性が高齢になると前立腺肥大になり、肉体の劣化は如何ともしがたい。1時間に一度はトイレに行くので、その都度ズボンを下ろして座るのはやはり抵抗感がある。地震などの災害の時に一番困るのがトイレだという。生きていく上でトイレは大切である。(2024.2.25)