アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」

“青春とは、人生のある時期を言うのではない。心の持ち方をいうのである。年を重ねただけで人は老いない。夢を忘れた時に人は初めて老いる。・・・・・・”(サムエル・ウルマン)

今年65歳を迎える私が、“まだまだ若い!”などと強がるつもりはないが、いつの間にか社会的に高齢者と呼ばれる人生の頂上まで来てしまいました。肉体の衰えと、物覚えの悪さ、物忘れの激しさなど、歳相応になってきたのは致し方ないが、“心の若さ”だけはいつまでも失いたくないと思っている。詩人サムエル・ウルマンも言っている。青春とは年齢ではなく、心のもち方だと。

寒気の後のほっとするような暖かな晴天を「小春日和」という。人生の初冬を迎えた私の、「ほっ!」とする暖かな日を「青春日和」と呼んでみた。今ではすっかり老人力がついてきた私だが、相変わらずいろいろなことが気になって興味の対象が尽きない。中国に「老青春(ラオチンチュン)」という言葉がある。老後を溌剌と生きるという意味である。私の心の中は相変わらず夢多き青春日和である。老いて益々溌剌と生きて行きたい。そんな私のフォト・エッセイ「青春日和」を、65歳を記念して書き始めようと思う。ジャンルを決めないで思いつくまま、感動したこと、気になったこと、心に浮かんだことなどを、焦らず、怠けず、気ままにマイペースで書き綴って行こうと思います。(2007・1・20)