Windows8に戸惑う

昨年秋にWindows8が発売になって半年経過したが、今年度のパソコン教室では、まだW8は対応しないことにしていた。しかし、新入会員のうち2人が既にW8のパソコンを持ってきてしまった。「自分はパソコンのことは分からないので娘に買ってきてもらった」「パソコンショップの店頭にはW8のパソコンしかなかった」という。パソコンショップもマイクロソフト社の指示、メーカーの指導でW8の販売一色に切り替えられているので無理はない。断るわけにはいかないので、指導する私は、まだ自分では触ってもいないW8の操作方法を教えるために「Windows8これ一冊で完全マスター!」なる解説書を買い込んで対応している。

教室の中では、まだXPの人、Vista,7、8と新旧入り混じって大変なことになっている。これを一人で指導しているので、7ではできる操作がXPでは、どこにツールがあるのか分からず、「先生わかりません」と声が掛るが、こちらももう5年以上もXPのパソコンを触っていないので、「はて!どこにボタンがあったかな?」と、すっかり忘れてしまっていることが時々起る。 XPのパソコンしかなかった時代が懐かしい。どうしてこんなにソフトの使い勝手を変えてしまうのか理解できない。車で言えば、「自動変速にしたのでクラッチは無くなりました」まではいいが、「アクセルとブレーキの位置を変えました」「ハンドルも左にしました」ではユーザーが戸惑うのは当たり前、基本的な使い勝手は変えないでほしいものだ。

やっとマイクロソフト社はユーザーの苦情を受けて、スタートボタンを復活したW8の改良盤W8.1を発表した。今時の若者はスマホやアイフォン、アイパッドに興味が移り、パソコン離れをしているという。今後パソコンがどんな道を進もうとしているのか、一般ユーザーはただ業者に従うしかありません。W7をW8にバーションアップするというソフトではなく、両者は全く別物と考えた方がよい。今のところW8のパソコンを買うつもりはありません。(2013・6・28)