生き物も電気製品も寿命がある。いつかはご臨終の日を迎えるのは世の常だ。2006年5月に買ったエプソンのプリンタの紙送りの調子が最近悪くなっていた。半月ほどまえから、プリントするたびに、「内部部品の調整が必要です」のメッセージが出ていた。うるさいな、と思いながら使っていたが、とうとう動作しなくなってしまった。パソコンならノートを含めて3台持っているので、代用のパソコンで作業はできるが、プリンタを2台も3台も持っている人はめったにいない。急ぎのプリントの仕事があったので、仕方なく家電ショップに行った。案の定修理代が1万円以上掛かると言う。
最近の家電製品は本体は安くても修理代が高い。しかもプリンタのインクが高いのには閉口する。写真を印刷すると見る見るうちに減っていく。竹輪の穴を大きくするように、カートリッジのインクの量を少なくしているのではと思ったりする。プリンタの寿命は平均4年だという。そういえば前に使っていたのも4年くらいでダメになった。新型の複合機の上級機で1万8千円ほどで売っている。修理に出すのはバカバカしい。スキャナーも8年も使っている旧型なので、この際便利な複合機を買った。家電製品も靴下と同様、修理して使う時代ではなくなった。インク代も高いが、同じメーカーでも機種によってインクのカートリッジが違うのはメーカーの策略だ。インクがいつ切れてもいいように予備に買ってあった1個1,100円もするカートリッジ6本が無駄になってしまった。(2010・1・17)