アンドレの「デジタルつれづれ草」９８段
“この世で唯一、万物に平等なものは？”
“この世で万物に平等に与えられているも の”は、いったい何か？・・・いろいろ考 えても、ただ一つ、「１日２４時間」とい う時間しか頭に浮かばない。 しかし、この時間ほど人によって使い方が 千差万別で個人差があるものもない。１日 は２４時間、１年で8,640時間、80歳まで 生きるとして691,200時間である。その内 ８時間睡眠を取る人は230,400時間も眠っ ていることになる。これはいかにももった いない。・・・と、私は若い頃考えて、で きるだけ睡眠時間を減らそうと努力したこ とがあった。結局眠いだけの無駄な努力 だった思い出がある。
お金なら毎日1,000円小遣いをもらったと して、７００円使ったら、残りの３００円 は明日1,300円にして使うことができる。 しかし、何もしないで過ぎてしまった時間 は、明日に持越しができない。浪費してし まった時間は、その時に一瞬にして価値が なくなってしまう。だから、２４時間を如 何に効率よく使うかが大切である。一般的 に睡眠時間は８時間と言うが、私の経験で は８時間は多すぎるような気がする。ナポ レオンは３時間だったと言うが、それは無 理にしても、経験上６時間睡眠を取れば十 分だと思う。長ければよいと言う問題では なく、要は睡眠の質の問題である。個人差 があり、習慣の問題でもあるが、５時間取 ればまず問題ない。私の場合は平均６時間 半である。
自慢ではないが、かつて勉強でも仕事でも 余り好きではなかったので徹夜をした記憶 がない。たとえ３時間でも寝ないとダメな ほうである。そういえば！若い頃、仕事で 仕方なく徹夜になってしまったことが１〜 ２回有ったような気もするが。しかしいく ら遅くなっても、１２時前に寝るのと、１ ２時を過ぎてから寝るのでは、明日の体調 に影響するそうである。どうしてもやらな ければならない仕事があって、眠くなって しまったら、とにかく寝てしまったほうが 良い。そして朝早く起きて頭がすっきりし てからやったほうが能率が上がるし、いい 仕事が出来る。
私は６０歳を過ぎてから、どういう訳か嫌 いだった勉強が好きになって困っている。 学生時代や現役時代は、やらされている、 必要に責められての勉強だった。でも今は 違う。自分が好きなもの、興味があるもの だけをやればいい気楽さがある。しかし、 興味の対象がどんどん広がって、いくら時 間があっても足りないほどだ。今は現役時 代よりも自由時間があるはずなのに、現役 時代よりも忙しくなって毎日時間が足りな い状態である。１２時に寝て、5 時に起き て又机に向かうこともよくある。
しかし、私の経験からすると、忙しい時ほ ど充実した仕事が積極的に出来た気がす る。忙しい時は隙間時間を如何に活用する かがポイントである。１０分では無理かも 知れないが１５分以上あったら本を数ペー ジ読むことができるし、文章の下書きぐら いは書ける。音楽の練習なら５回ぐらい出 来る。１日１５分でも１年続ければ９０時 間以上も隙間時間が活用できる。ちりも積 もれば山である。
定年直後６ヶ月間、毎日日曜日を経験し た。毎日日曜日になると、明日やればいい か！、まあ！来週にしよう、などと、やら なければならないことを、つい、理由をつ けて先伸ばししてしまった。結局６ヶ月間 まとまったこともできず、ブラブラと過ご してしまった気がする。人間ってみんなこ んなものではないでしょうか。貧乏性の私 には毎日日曜日は向いていない気がして、 それ以来、毎日現役を目指すことにした。（2006・8・19）