アンドレの「デジタルつれづれ草」97段

“電磁波があぶない!”


いつの間にか団地を見下ろす位置に某携帯 電話会社のアンテナが建った。 (電磁波の恐怖を表現する為アンテナをた くさんコピーした)

最近あなたは原因不明の頭痛やめまい、目 がチカチカする、目がかすむ・・・などの 症状がありませんか。もしかして、あなた も携帯症候群かも。「電磁波過敏症」と言 うのがある。人によって症状が出る人と出 ない人がある。平気だから大丈夫とは言え ない。体の中に何か変化が起きている。む しろ「電磁波鈍感症」と言うべきで、むし ろこちらのほうが怖いと言う意見もある。

「車内では携帯電話の電源はマナーモード に切り替えるなど、周りのお客様にご迷惑 にならないようご協力をお願いします。優 先席付近では必ず電源をお切りくださ い。」・・・などと電車に乗るたびに必ず アナウンスされる。今や老いも若きも携帯 電話を持っていない人を探すほうが難しい ほど普及している。携帯電話は電源を切ら ない限り“待ち受け”電磁波を発信してい る。中継基地局に“位置情報”を知らせて いるのだ。先々月、東京のセレブなお嬢さ ん誘拐事件で、この位置情報により被害者 の監禁場所のマンションを発見することが できて、無事、事件が解決すると言う有益 なケースも発生した。この位置情報はかな り正確なようだ。

しかし、この電磁波が問題なのだ。たとえ 1台の電磁波が0.4Wの微弱でも、50 人の乗客がみんな携帯電話に電源を入れて いれば車内では20Wになる。WHO(世 界保健機関)の安全基準の数倍にもなる。 通勤ラッシュ時は更に危険度は増す。金属 板で囲まれた電車内は、まるで人間が大型 の「電子レンジ」の中にいるのと同じ状態 だそうだ。コンクリートで囲まれた地下鉄 は電磁波がコンクリートに反射するので更 に危険になると言う。本当は車内では携帯 電話の電源は切るべきなのだ。

電子レンジの加熱にはマイクロ波が使われ ている。携帯電話を耳に当てると言うこと は、電子レンジと同じような振動を脳の水 分や成分に与えていることになる。ある科 学者は「携帯電話を使うことは、電子レン ジに頭を突っ込むようなものだ」とまで 言っている。携帯電話を耳に当てている側 の脳に腫瘍が発達することは医学的に立証 されている。ちょうどアンテナが耳の後ろ に位置する。脳は人間の体で最もナイーブ な臓器だ。化学物質の刺激にも極めて弱 い。だから人体には「血液脳関門」という 関所がある。一種のフイルターである。携 帯電話のマイクロ波は、この血液脳関門を 破壊する。脳を保護するフルターが敗れれ ば発ガン物質などの直撃を受ける。

大人より柔らかな子どもの脳は更に有害な 電磁波を吸収しやすい。成長中の細胞の遺 伝子損傷は、脳機能の破壊、腫瘍の形成、 免疫システムや神経系統の障害などを引き 起こす。子どもの場合は環境からの様々な 攻撃に適応する保護システムが未完成であ る。脳の保護システムは20代のはじめに 完成する。子どもが携帯電話を使用するの は大人より数倍も危険なのである。脳が犯 されることもさることながら、親が知らな い間にアダルト向けのテレクラや出会い系 サイトにも蝕まれている。地元の中学生が 売春事件に巻き込まれて摘発されたのはつ い最近のことだ。

最近、団地を見下ろす町内の一角に、ある 携帯電話会社の中継タワーがいつの間にか 建った。「業者から町民に説明がなかっ た」と、近くの住民から苦情が出たと言 う。携帯電話業者も業者間の競争で全国規 模で中継タワーをあちこちに競って建てて いる。お陰でどこからでも携帯が通話でき るようになった。業者の「国の安全基準を 満たしている」の一言で片付けられる。日 本の法律は世界レベルから言うと業者にメ チャクチャに甘いのだ。なんと欧米の平均 規制基準の600倍も甘いのである。原発 と同じ、危ないと分かっていても、国民に ほんとの怖さ伝える訳にはいけない。今更 禁止できないのが現実である。「どうせ人 間は遅かれ早かれいつかは死ぬ運命にあ る」と言う考えである。

日本全国では携帯中継局が4万4千ヶ所、 PHS用が71万ヶ所。中継タワーの電磁 波は、半径約500メートル周辺の家々に シャワーのように24時間振り続ける。日本 のどこにいても携帯の電磁波から逃れるこ とはできない。もう諦めるしかありませ ん。文明の利器はメリットもあればデメ リットも潜んでいる。「利便」の裏には 「危険」も潜む。「所詮、人間いつかは死 ぬ運命にある」と諦めるべきか。今更「携 帯電話を持つな」とは言えない時代になっ てしまった。せめて左の胸ポケットには入 れない。携帯電話で長電話はしないことで ある。

最近は図書館などにも万引き防止装置の ゲートが入口に設けられている。頭が痛 い、目まいがするなどの体調不良を訴える 職員が相次いだ。電磁波を測定したら安全 基準の6千倍という電磁波が測定されたそ うだ。電磁波の歴史はまだ浅い。その影響 はいまだ未知数な部分が多い。今後20 年、30年、50年後に人間にとって恐る べき結果にならなければいいのだが。(2006・8・6)

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