アンドレの「デジタルつれづれ草」73段

“それでもあなたは食べますか?”

輸入果物

日本の食糧自給率は、カロリーベースで39 %(穀物に至っては27%)、つまり、61% は外国から輸入されたものです。アジア諸 国、特に最近では中国の進出が目覚しく、 日本の企業がその低賃金を利用して、何で も作らせて輸入しているのです。スーパー やコンビニの冷凍食品の大部分はこれらの 輸入品です。

中国産の冷凍野菜のほうれん草、16点の うち3点から、基準値の9倍の農薬が見つ かっているそうです。クロルピリホスとい うシロアリ駆除剤に使われる劇毒農薬で、 使用禁止になっているものです。ゴボウは 中国では食べません。日本の商社が日本に 輸出する為に作らせています。このゴボウ からもBHCという発がん性の強い塩素系 殺虫農薬が基準の3倍以上も見つかってい ます。アメリカから輸入された「有機無農薬大 豆」を使った大豆製品の納豆、豆腐、味 噌、醤油などからも基準値よりは低かった ものの、殺虫剤の農薬が見つかっていま す。農薬が使用されていても、基準値以内 なら「無農薬」と表示されているのは問題 です。

輸入果物がスーパーの店頭に沢山並んでい ます。アメリカ産のオレンジ、レモン、グ レープフルーツなどは緑色の状態で収穫さ れ、除草剤を加えて低温で貯蔵され、輸出 する時に防くん剤を散布、ワックスを塗っ て箱に詰め、殺虫剤のビフェニールを染み 込ませた紙で覆い、パッキングして搬出さ れます。ワックスを塗るのは、農薬が逃げ るのを防ぎ、光沢を与える為です。バナナは主にフィリッピンから輸入されま すが、やはり緑色の状態で収穫され、カビ を防ぐ為に殺虫剤を振り掛けて輸入されま す。日本の港に来て虫が付いていると(半 分以上)青酸ガスか臭化メチルで薫蒸され ます。それからエチレンガスで温風追塾さ れ、市場に出ます。

いま、スーパーなどでは、カット野菜が増 えています。核家族化で家族が減っている ので無駄がない事から便利で良く売れてい ます。しかし、これらは決して新鮮ではあ りません。これらはスーパーなどの店で カットされるのではありません。遠く離れ た野菜処理工場で、市場に出ないような等 級外の材料を使い、ひとまとめにして大量 に製造されています。製造後、日時が経っ ているのが普通です。カットされた野菜は 必ず薬品処理されます。野菜はカットして放置すると、酸化したり 細菌が猛烈な勢いで繁殖します。そこで細 菌の繁殖を防ぐ為、水道水の数十倍の塩素 剤による消毒剤で洗浄するのです。酸化を 防ぐ為、燐酸塩やオスコルビン酸などの薬 品で処理されます。

食品業界やスーパーでは他社との生き残り 競争の為、できるだけ安く仕入れて、でき るだけ安く販売することに一生懸命です。 どうしても輸入食材に頼らざるを得ませ ん。顧客の健康は二の次です。しかし、現 実問題、加工食材に輸入食材が多く使われ ている今日、私たちの日常の食生活は、輸 入食材を全く口にしない訳にはいけませ ん。

こうした輸入食材は危険なばかりか、栄養 価も低く、味も落ちるのです。やはり国産 の安全で新鮮なものを求めて調理し、食べ た方がいいのです。それを自分で冷凍保存 して献立に利用すればいいのです。少々高 くても出来るだけ国産の安全な食材を求め る努力はしたいものです。愛する家族、子 供、孫の健康を守る為に。(2005・9・24)

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