アンドレの「デジタルつれづれ草」72段

“人生とは習慣である”

人生は一言で言えば習慣である。アリスト テレスは、「習慣とは繰り返される運動」 であり、「習慣が人間の性格や品性をつく る」と言っている。習慣に早くから配慮し たものは、おそらく人生の実りも大きく、 習慣を侮ったものの人生は、虚しいものに 終ってしまう。習慣は日々の積み重ねです から、それが習い性になってしまえば、そ の後は辛いとも、面倒だとも感じなくな る。良い習慣を身体に覚えこませればいい のだ。

鳥は、生まれついた飛び方を変えることは 出来ません。動物は這い方、走り方を変え ることは出来ません。けれど人間は生き方 を変えることが出来るのです。それは人間 だけが「いのちに結末がある」ことを初め から知っているからです。「限り或るいの ちをどう生きようか」、と生き方を変える ことが出来るのは人間だけに許された特権 です。 「人間は死に向かって成長する」、と精神 分析学者のエリクソンは言いました。肉体 は年とともに衰えても、心は常に生きる意 味を探求しながら前進できるとは、何とあ りがたいことでしょうか。

私がこのエッセイを平成15年1月から毎 週末に書き続けるようになってから、1回 も休むことなく昨年末で丸2年間書き続け ました。今年は事情により隔週発行になり ましたが、私の生活の中で完全に習慣に なってしまいました。不思議なもので、習 慣になると毎日歯を磨くのと同じように、 エッセイを書かないと何か間が抜けたよう な気がしてしまいます。

でも、私にも未だに習慣に出来ずに悩み続 けていた課題がありました。「心の健康」ばか りに気を使って、「体の健康」の為の習慣 づけが未だに出来ていなかったのです。せいぜい 朝晩の愛犬の散歩が唯一の毎日の運動で した。愛犬の散歩は実際には自分の運動 には余りなりません。だから時々予定の空いた休 日に家内と森林公園や野山へ歩け歩け運動 に出かけています。人間思い切りが大切で、あれこれ思っているより実行してしま うことです。8月の中旬から早朝ウォー キングを始めたことは前回のつれづれ草で 書きました。あれから半月、何とか週5日ペー スで続いています。完全な週間づけにはもう 一息です。

還暦を過ぎてから、毎年自主的に人間ドッ グに行っています。お陰で今のところどこも 悪いところがなく安心しています。毎回の事 ながら唯一運動の項目のグラフが凹んで要 改善でした。「今回の目標」の欄に、 「毎日運動を習慣づけ、継続する。・・・ ・30分のウォーキング、柔軟体操等」と 書いてしまいました。次回の人間ドックの時には胸 を張って「毎朝1時間ウォーキングをやっ ている」と書けるのが嬉しい。次回の目標 は「柔軟体操」と書いておこう。(2005・9・10)

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