アンドレの「デジタルつれづれ草」61段

“久しぶりの浜松まつり見物”

浜松まつり

ほんとに久し振り、こんなにゆっくり夜の 屋台見物をしたのは20数年ぶりくらいで ある。 私はお祭り人間ではないので、積極的に祭 りに参加することは子供の頃以外、大人に なってからは殆どなかった。専ら見物に 回っていた。息子や娘達が小学校低学年ま では、毎年必ず夜の屋台見物に連れて行っ た。私が仕事から帰るとすぐに支度してバ スに乗って行ったものだ。今のように5月 連休など、まだなかった頃である。帰りに 必ず、今はもうない三省堂という本屋へ 寄って、3人の子どもに好きな本を1冊づ つ買うのが恒例であった。子供たちもそれ が楽しみだったようだ。

そんな子供たちも20数年経った今は、そ れぞれ独立してよき伴侶を見つけて、東京 方面でそれぞれ生活している。浜松に帰っ てくるのは正月とお盆と5月の連休だけで ある。今年はそれぞれ事情があって、昨年 結婚した次女夫婦だけが帰ってきた。娘の 主人は東京生まれの東京育ち、浜松という 田舎ができて大喜びのようである。早速浜 松祭り見物にやってきた。4日の日、昼間 は若い2人で「タコ直」(遠鉄の直通バス のこと)に乗って凧揚げ会場へ行った。年 寄りの夫婦はその間、家でのんびり過ごさ せてもらった。

夕方駅前で待ち合わせて、ゆっくり夕食を とって屋台見物をした。相変わらず賑やか な屋台祭り風景であった。歩道が大勢の人 でにっちもさっちも行かなくなり、警察が 飛んでくる騒ぎもあったりした。1時間半 ほど見物して帰ることにした。さて、帰り のバスをどこから乗れば良いのか、うっか り調べておくのを忘れていた。どの道、中 心街は通行止めだから市役所前まで歩くこ とにした。市役所前のバス停に「21時ま で利用できません」の貼り紙があった。六 間道路の中央消防署前が乗り場の貼り紙が あった。仕方が無いから「北高前から乗ろ うか」ということで、またテクテク歩くこ とにした。北高前のバス停まできたら、ま た「21時まで利用できません」の貼り紙 がしてあった。どうやら新しく出来たバイ パスを真っ直ぐ西に上がるようである。

「こんなことなら、消防署まで歩いた方が よかったのに」と、娘が不満を漏らした。 私もそう思ったが後の祭り。北高まで歩こ うと言ったのは家内の判断である。「ご利 用は計画的に」「事前にもっと下調べを」 である。結局大学前まで歩いてやっと満員 バスに乗ることが出来た。行程の半分も歩 いてしまった。家について足の痛かったこ と。風呂上りのビールがうまかった。

屋台の写真をコンパクトデジカメで撮るの はなかなか難しい。雰囲気を撮るからフ ラッシュはオフである。最もフラッシュは 距離的に届きません。許可された人意外は 場内に入れないので、押し合いへし合いの 歩道から、しかも子供お年寄りの前に出る わけにも行かず。何とか視野を確保して手 持ちで撮らないといけない。暗い夜だから 極端にシャッタースピードが遅くなる上 に、相手は動いているのだ。手持ちで シャープに撮るのは至難のわざである。 「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」式で、と にかくたくさん撮っておくのがコツであ る。激練も逆に動感を表現しようと撮って みたが、ぶれブレ過ぎて作品にはならな かった。

それにしても珍しく今年の連休中はお天気 が良かった。凧もよく揚がったことと思 う。6日の雨はよい骨休みの雨になった。 続いてまた土曜日、日曜日。お祭りでお疲 れの皆さんは、ゆっくり体を休めてくださ い。(2005・5・7)

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