アンドレの「デジタルつれづれ草」53段

“一杯のコーヒー”

コーヒーの花
コーヒーの花

私は朝食後、必ず一杯のコーヒーを飲む。 普段はインスタントコーヒーだが、休日は ちゃんと豆を挽いてドリップコーヒーを入 れて飲む。別にコーヒー通ではないけれ ど、コーヒーは好きである。朝の一杯の コーヒーがないと何となく口の中が締まら ない。まあ習慣と言えば習慣である。しか し、夕方6時以降は絶対飲まない。夜コー ヒーを飲むと必ず眠れなくなるからだ。逆 に、夜なべ仕事をやらないといけない時は コーヒーを飲めば何時までも目が冴えてい る。

もう一つコーヒーに関する楽しみは、コー ヒーカップのコレクションだ。と言っても 特別高級なカップがある訳ではない。せい ぜい1客2千円から5千円位までのごく普 通のカップである。旅行やドライブに行っ た先で、一目惚れして心惹かれて気に入っ たコーヒカップの1点ものを見つけると 買ってくるのが楽しみの一つになってい る。その日の気分でカップを変えて飲む。 だから我が家では揃いのコーヒーカップが ない訳ではないが、数人の来客があった時 は、一人一人みんなカップが違う。これも 結構楽しいものである。

昔20代の独身の頃は、良く毎日のように 喫茶店へ行ったものだ。路地の奥の、カウ ンターと4人掛けのボックスが一つだけの 小さな喫茶店である。お客はいつも顔馴染 みの常連客ばかり、芸大出身の独身のマス ターが、殆ど趣味でやっている店だった。 私もそんな趣味のような喫茶店をやってみ たくて業界雑誌を買って勉強したりしたこ とがあった。しかし、所詮そんな夢はあく まで夢でしかなかった。懐かしい青春時代 の思い出である。

私のホームページ“アンドレの「デジタル喫茶店」”も、そんな若き日の思い出から名 付けた。今はそんな洒落た喫茶店は殆ど姿 を消してしまった。でも、今でもそんな夢 を完全に諦めている訳ではない。私もとう とうシニアの仲間入りをした。今や高齢化 社会である。定年退職してもまだまだみん な元気である。しかも核家族化で夫婦2人 或いは1人暮らしのシニアの何と多いこと か。こんなシニアの“憩いの場”“溜まり 場”“井戸端会議の場”を作るのが、今の 私の夢である。どこかの廃業した店舗を借 り受けて、儲け抜きの経費だけを負担する 「会員制の喫茶店」(シニアの溜まり場) を作ることである。

何時行っても自由で、コーヒー、紅茶、お 茶はセルフサービスで飲み放題、クッキー やケーキは持ち込み自由、お茶を飲みなが ら顔馴染みの友達とおしゃべりしたり音楽 の好きな人はライブ演奏を、絵や写真が好 きな人は作品を飾ってギャラリーに、パソ コンの勉強をしたり、窓際で静かに本を読 むのもいい、・・・・周りに迷惑を掛けな い限り自由に過ごす事が出来る、・・・・ 「シニアのコミュニケーション作り」をラ イフワークのテーマにしている私にとっ て、そんな“シニアの溜まり場”を作って 見たい。

「固定資産税だけ払えればいいよ」と言っ て、格安で遊んでいる店舗を貸してくれる 親切な大家さんはいないものか。・・・・ 虫のいい夢のような話だが、結構真面目に 考えている。(2005・2・6)

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