アンドレの「デジタルつれづれ草」47段

“落ち葉”

落ち葉

都会では落ち葉は邪魔者扱いにされがちだ が、土の世界では命の源である。 有機農法にとって落ち葉は貴重な栄養源で ある。スプーン1杯の土には50億のバク テリア、2千万の放線菌、100万の原生動 物、2万の藻類、菌類がいると言われる。 それだけの微生物がいると言うことは、同 時に、その土が生きている証拠である。土 の生き物たちは枯葉を食べて肥料をこしら える役目を果たす。 太古の昔、森林を育んだ土は、雨に流れ、 肥えた大地をつくり、文明の母となった。 森林を破壊することは、同時に土を失うこ とで、農薬や化学肥料の多用は土を殺す。 「土を失った文明は滅びる」と言う歴史の 教訓を忘れてはならない。(1982・1・17 天声人語より抜粋)


今年の秋も終りに近づき、と言うか、12 月に入って、もう暦の上ではすっかり冬な のにコートも要らない暖かさ。たまたま休 暇を取った12月2日、かみさんの姉さん 夫婦が暇を持て余して「どこかへ連れてっ て」と電話を掛けてきた。お天気は良いし 昼間は予定もなかったので、ぶらりとドラ イブに連れて行ってあげることにした。 先日の新聞に小国神社の紅葉が見頃との案 内が写真入で紹介されていたのを思い出し て行って来ました。こちら方面に出たとき は必ず立ち寄る、豊岡村「とりたて元気 村」は、平日にもかかわらず大賑わいでし た。それもその筈、この日は「大感謝祭」 なるものが催されていて、豚汁と黄粉もち をご馳走になりました。・・・「ああ!美味し かった」・・・。

小国神社も平日にもかかわらず大賑わい、 アマチュアカメラマンの多いこと、川沿い はカメラの放列でした。昔は私も良く撮り に来ましたが、人ごみの中での撮影は卒業 したので今日の撮影はスナップのみ。流石 にもみじの紅葉は奇麗でしたが、誰もが撮 る風景はつまらないので、川原の落ち葉を エッセイの題材にしました。昔読んだ天声 人語の「落ち葉」の一節を思い出して読み 直してみました。天声人語はエッセイやコ ラムを書く時のバイブルのようなものであ る。限られた文字数で書かれた文章の美し さと知識の豊富さにはいつも感心させられ ます。

小国神社の紅葉を愛でた後は、エッセイで も以前ご紹介した、豊岡村の「花咲乃庄」 で、赤く染まったどうだんつつじを眺めな がら、打ちたての新そばをご馳走になって 帰ってきました。こちらの新そばも結構お いしかった。満足な一日でした。


昨日まで良いおお天気だったのに、土曜日 は久し振りの雨になってしまい、エッセイ を書いている今、外は大雨洪水警報が出る ほどの大雨が降っています。12月になっ てもまだ台風が接近するなどは異常です。 この異常な温かさと灯油の高騰の影響で石 油暖房器具がさっぱり売れない、との電気 屋の嘆きが今日の新聞の夕刊のトップペー ジを飾っていました。(2004・12・4)

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