アンドレの「デジタルつれづれ草」39段

“ただ今さくらが満開です?!?”

さくら

5日ぶりに晴れた6日(水曜日)の朝、ふ と、家の前の土手の桜の木を見上げたら、 2枝ほどに花が満開に咲いていました。桜 などバラ科の花がよく季節外れに咲くこと はそんなに珍しい事ではありませんが、3 5年間見つづけている家の前の桜が、こん なに見事に季節外れに咲いたのは初めての ような気がする。 この日、通勤途中の朝の浜松駅では、秋の 長雨に待ち焦がれていたのでしょう。久し 振りの晴天で、花博行きのシャトルバスを 待つ観光客の列でゴッタ返していました。 JRの改札口からもリュックを背負って帽 子を被った、一見して花博行きスタイルの 老々男女?がドッと降りてきて、続々と シャトルバス乗り場に急いでいました。 花博行きの観光客がこんなに混んでいるの を見たのは、開幕以来です。東名西イン ターの取り付け道路も数珠つなぎだったと か。翌日の新聞を見たら、この日の入場者 数は平日にもかかわらず6万8千人だったそ うです。

それにしても今年の異常なまでの夏の暑 さ、そして台風の上陸件数の多さである。 もう既に史上最多の8件も上陸して全国に 大きな被害をもたらしています。こうして エッセイを書いている今,9回目の到来と なった台風22号が伊豆半島に上陸したと テレビで報道された。今度ばかりは浜松も 被害に巻き込まれるか、と覚悟していた が、大したこともなくて一安心である。そ ういえば花博会場が始まって以来、初めて 台風のため閉鎖となってしまった。

このところ日本の各地でクマの出没被害が 連日のように報道されている。あるところ では庭で作業をしていたおばあさんが、気 配を感じて振り向いたら、クマが背中にお んぶしてきた、とか、あるところでは民家 に上がりこんで昼寝をしていたと言う。既 に18県で78人の死傷者が発生しているそう だ。学校の敷地内や老人ホームにもやって きて大騒ぎである。 クマが人里に下りてくるのには訳があるの です。猛暑でクマも錯乱してきた。度重な る台風被害でドングリなど木の実が落下し てしまった。クマにしてみればこれから寒 い冬に向かって冬眠準備の為栄養をつけな ければならない。事は自分の生命に係わる 一大事、クマは真剣なのである。クマに出 会ったら死んだ振りをする、走って逃げ る、などは逆効果だそうだ。しばらくはク マの出そうな山に行かないことだ。

しかし、専門家の話で一番気になるのは、 山間部の村の過疎化によって人手がなくな り、人工林が間伐など手入れがされずに放 置されている為、日当たり風通しが悪くな り、木の実の成る木が育たない事だ、と指 摘していることです。 人間に危害が加わったり、果物畑や野菜畑 が荒らされるのも困るが、クマも保護すべ き動物だし、クマを憎んではいけないが、 「クマッタものだ」、などと冗談を言って いる場合ではない。(2004・10・9)

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