アンドレの「デジタルつれづれ草」21段

“「身土不二」と「一物全食」”

「身土不二」・・・・・ 「身」と「土」は不二(一体)という考え 方。 自分の住んでいる地方で取れる野菜、果 物、海で取れる魚や海産物がその人の身体 に最も適した食品である。・・・・と言う 意味。

熱帯地方で採れるパイナップルやパパイヤ など、トロピカルフルーツは、暑い地方に 住んでいる人には適していますが、温帯地 方に住む私達には基本的には適しません。 なぜなら、東洋医学の考えで方では、トロ ピカルフルーツは、それが採れる熱帯地方 の人々の喉の渇きを癒し、水分を補給し、 火照った身体を冷やす為の食物とされてい るからです。 一方、温室栽培が盛んな現代では、季節感 がなくなってしまって、冬でも夏の野菜、 果物が食べられるし、夏に冬の物を食べる のは当たり前になりました。しかし、冬に 夏の物を食べるのは、本来身体を冷やして はいけない時期に身体を冷やしてしまうの ことになるです。自然界の一員である私達人間は、余り季節 外れの食品ばかり摂っていると、何時か身 体に異常を来たしてしまうと考えるのは普 通ではないでしょうか。 本来、季節によって身体にあった食品が摂 れる様になっているのに、人間は自ら自然 の掟を破っているのです。

「一物全食」・・・・・ 食物を食べる時は、その食物全体を食べ る。・・・・と言う考え方。 例えば米を一物全食しようとすると、白米 ではなく、玄米を食べる事です。 胚芽やヌカに含まれるビタミンやミネラル を一緒に食べる事が出来ます。 小魚も丸ごと骨も一緒に食べる事で、カル シュームを含めて十分な栄養が摂れるので す。リンゴも皮ごと、大根や人参も、根っ こや葉っぱの部分を食べる事で、人間に必 要な成分を摂る事が出来るのです。 「自分の力で捕らえられるものを食べる」 現代は肉や魚はお店やスーパーで買うこと は当たり前ですが、昔、人間は自分の手で 動物や魚を捕まえなくてはなりませんでし た。体力の無い老人子供は小魚や貝、海草 など、力のある青年期、壮年期には牛やマ グロなど、力の強いものを食べました。 人間も自然界の動物の原則から外れた食生 活を続けていると健康に良くないという考 えは理解できます。しかし、理解はしても なかなか実行できないのが現代人です。(2004・6・4))

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