アンドレの「デジタルつれづれ草」18段

“タンポポの不思議”

タンポポ

日本人なら大人から子供まで、誰でも「タ ンポポ」は知っている。野や畑、都会のコ ンクリートの隙間にも咲き、身近で親しみ 深い雑草の花です。 「タンポポ」の名前や姿は良く知っている のに、意外とその生態は皆さんご存じない ようです。タンポポにはセイヨウタンポ ポ、カンサイタンポポ、カントウタンポ ポ、シロバナタンポポ、などがあります。 特にセイヨウタンポポは欧州原産ですが、 世界の温帯から暖帯に広く帰化して、年中 花をつけ、しかも受精を必要としない単為 生殖を行い、都市環境にも強いので、繁殖 力が旺盛で、この為在来種が年々隅に追い やられているとか。セイヨウタンポポは頭 花の外総苞片が反り返っているので直ぐに 分ります。

タンポポの根っこはごぼうのように直根 で、地中深く伸びていて、掘り起こすのに 大変苦労します。根っこは古来健胃剤とし て薬にしたり、コーヒーの代用品にもなる とか。私はまだ飲んだ経験はありません が。 タンポポは花が終ると地面に茎を倒して、 体を休ませながら全エネルギーを注いで種 を作り、再び起き上がって,綿毛を出来る だけ遠くに飛ばす為に茎を出来るだけ”たかー く”伸ばすのだそうです。確かに改めて野原 のタンポポを良く見てみると、綿毛の茎は 花の茎よりもどれも”たかーく”伸ばしているの が分ります。一生懸命生きる為のタンポポ の知恵なのです。自然界の不思議な仕組み には感心するばかりですね。(2004・5・14)

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