アンドレの「デジタルつれづれ草」16段

“何ともユーモラスな野の花の名前
「オオイヌノフグリ」のホントの意味は? ”

オオイヌノフグリ

今年も私の大好きな野の花の季節がやって きました。3月から4月にかけて畑の畦道 や野原に咲いている雑草で、直径1センチ 足らずのブルーの可愛らしい花「オオイヌ ノフグリ」が一面に咲きます。フグリとは 広辞苑で調べると男の股にぶら下がってい る大事なものを意味する言葉です。恥ずか しいから声を出して読まないでください よ。「オオイヌノフグリ」とは「犬の金 玉」と言う意味です。 誰が何時こんなユニークな和名をつけたの でしょうね。「オオイヌノフグリ」は繁殖 力は旺盛ですが花の命は短く、1〜2日、花 が落ちて、やがてめしべの下にある子房が 膨らみ、熟し、実になると、その実がこん もり二つにくびれた様子をオス犬の股にあ るフグリ(陰のう)に見立てたようです。

この草は明治の初めにヨーロッパから渡っ てきた帰化植物ですが、もともと日本に は、この花に似て、もう少し小柄な「イヌ ノフグリ」という草があった為、これと区 別する為に「オオ」を付けたようです。 こんな雑草の花でも良く見ると、ホントに 美しいものです。昭和天皇のお言葉によれ ば、「この世に雑草という名の植物はな い」そうです。私も同感です。私はホーム ページでもテーマにしているように、野の 花が大好きです。毎年3月から11月まで、 カメラとお弁当、水筒を持って奥三河の田 舎に通います。昨年は何かと忙しくて花を 求めて野山を歩き回る回数が少なかったの で今年は寸暇を有効に活用して歩き回るつ もりです。

朝早く、隣に寝ている妻を起こさないよう に、そっと寝床から抜け出して、朝食も食 べないで、愛犬にも気付かれないように車 のエンジンが掛かると同時に飛び出して行 きます。・・・・と言っても妻にも愛犬に も気付かれてはいますけどね。妻にお弁当 を作ってもらうのは悪いので、(養子では ないけど、結構気を使っています)途中の コンビニでおにぎりなどを買って、ひたす ら目的地を目指します。 片道2〜3時間が日帰り花取材の圏内。早朝 5時に出発すれば8時前には現地に到着しま す。花の撮影は日の出から午前10時頃まで が勝負です。みずみずしく一番美しい姿を しています。午後は太陽に照らされて生気 がなくなってきます。

こうして独りで野山 でカメラを覗いて花を撮っている時が私に は最高に至福の時で、時間も、時にはお弁 当を食べるのも忘れて、花の撮影に没頭し てしまいます。 今年はホームページの花博特集の取材の 為、2週間に1度は花博にも行かないとい けないので一段と忙しくなりました。果た して今年は野の花の取材に何回行けるので しょう。(2004・4・30)

「デジタルつれづれ草」トップ