アンドレの「デジタルつれづれ草」1段

”きもの美人<スイセンの花>”

スイセンの花

花の少ない早春に咲くスイセンの花、小さな陽だまりのある庭を持つ家庭なら必ず植えると言っていいほどポピュラーな花です。丁度今頃愛犬の散歩をすると土手などで可愛らしいスイセンの花を見かけます。勿論我が家の小さな庭にも咲いています。スイセンの花は洋服よりも和服姿の日本人の心の風景に良く似合いそうな、お日様の色、黄色に優しく温かく咲きます。スイセンは“水仙”と書く、水の仙人なのです。これは中国から来た名前らしい。仙人が天にいるのを天仙、大地にあるのを地仙、そして水にあるのを水仙と呼んだ。スイセンがなぜ水仙なのか、別に水辺や水中に咲く花ではないのに。よく子供用のジョロやシャワーが水仙の形をしているから。・・・・・そんな事はないですよね。

西洋ではギリシャ神話に水仙が出てきます。美少年ナルシッソスが池に映る自分の姿、形に恋し、その恋が成功しないのを(あたりまえですが)はかなんで、死んだ場所に咲いていたのがスイセンといわれています。そこからナルシシズム(自己愛)の象徴となったのがスイセンの花だとか。スイセンの花は黄色が目立ち、少しうつむき加減に咲くところが美少年に見えたのかもしれません。いい香りがしそうですが、余り香りは強くないですね。スイセンで有名なのは伊豆下田の爪木崎ですね。毎年12/20から1/31まで「水仙まつり」が行われるそうですが、見ごろは1月中旬までだそうです。一度は行ってみたいところです。(2004・1・16)

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