四季の花便り

豊田町の“熊野(ゆや)の長フジ”

ゆやの長フジ

天竜川のほとり、豊田町行興寺の境内にある、国の天然記念物に指定されている藤の大木は“熊野の長フジ”と呼ばれて、毎年4月下旬、房の長い薄紫の見事な花を咲かせます。熊野は、平安時代末期、豊田町にある池田宿に生まれ育ったといわれる教養豊かな女性の名前で、和歌に通じ、親孝行であったことから、「女性の手本」とされていたといいます。熊野は生前フジの花を愛したとされ、熊野のお手植えといわれています。(2003・4・29)

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