アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」No.97

“ついに敬老会初デビュー”

おめでたいと言うべきか、喜ばしいと言うべきか、ついに今年は自分自身が後期高齢者の仲間入りをして自治会から敬老の日の式典「敬老会」の招待状が届いた。約1500世帯の町内の75歳以上の人口は今年は実に738人である。いわゆる65歳以上の高齢者となればその倍になるであろう。今や人口の約27%が高齢者である。敬老会のお祝いの対象者は自治体の予算の関係から年々繰り上がっているから、そのうち80歳以上になるのは時間の問題だ。

今年の敬老会の式典は9月17日の日曜日に計画されたが、台風18号の接近により式典と演芸会が急きょ中止となり、お弁当とお菓子だけが予定通り配られた。というわけで、私の初めての敬老会の式典は残念ながら幻となってしまった。もっとも、私自身は15年前から町内の老人会の月例会のお世話をボランティアとしてやってきており、この日も演芸会で出演する老人会のみなさんのお世話をする予定だった。また数年前まで自治会役員として毎年の敬老会には関わって来たので今年は予定外の骨休みの日になった。お蔭でお祝いのお弁当をお昼にいただいて一日のんびりさせていただいた。台風は当初の予想では直撃を受ける最悪のコースだったので、大事を取って早めの中止を決断したのは正しい判断だ。最近の自然災害は想定外を想定する必要がある。幸い台風のコースは予想より北に向かったので直接の被害は免れて助かった。

ところで、間もなく人口の3分の1を高齢者が占める時代になると、敬老の日を考え直さないといけないのではないかと思う。長生きは祝うほどでもない当たり前の時代になり、少子化がどんどん進む時代になった今、むしろ生まれてきた新しい命をみんなでお祝いしてあげる日を設ける新しい発想もあっていいのではないかと思ったりするが、考えすぎか。(2017.9.17)

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