アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」No.86

“加齢性白内障”

かみさんがメガネをぶつけてしまって鼻あて部分が曲がってしまったので、直してもらいにいつものメガネ屋に一緒に行った。修理は無料で数分で終わったが、「今のメガネ古いから予備にして新しいメガネ買おうかしら」と言って新しいフレームを選んで注文してしまった。「今はメガネは2万円でできるから、あなたも新しいメガネでイメージチェンジしたら」と言ったので、ついその気になって新しいフレームを選んで注文して、さて検眼してもらったところ、「左目が矯正しても0.7以上出ないので、一度眼医者に行って検査してもらって下さい。それから新しいのを作りましょう」と言われてしまった。

眼医者など、むかし目にゴミが入った時に行っただけで、これまでまったく無縁であった。早速翌日地元の眼科医に事情を説明して検査してもらった。視力検査、視野検査、眼底カメラ撮影など一連の診察をしての結論は、右目は今のところ問題ないが、左目が白内障があり矯正視力が0.5迄しか出ていないという。もし手術を希望するなら紹介しますが、右目はまだ矯正視力1.0あり、日常生活には問題ないので目薬で進行を抑えましょう。というので目薬を処方してもらって帰ってきた。いわゆる「加齢性白内障」である。進行を抑えても治るというものではないらしい。

そういえば左目が半年ほど前からぼやけてきたのは感じていた。老眼が進んだかと思っていたが、まさか白内障が進行しているとは思わなかった。去年8月のぎっくり腰といい、古稀を過ぎて精神年齢は若くても立派な高齢者になってきた。そのほとんどは「加齢による歳相応の症状」であり、治療して治るものではなく進行を抑える程度の治療法しかない。このところ「加齢による症状です」という診断がやたら多くなった。くれぐれも「だましだまし病気と付き合いながら無理しない」ことである。(2014・1・24)

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