アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」No.85

“8020”

80歳になっても自分の歯が20本以上あることが健康の基本ですよ、という「8020」はみんな知っている。おかげでわたしは若い時は歯は丈夫な方だったので歯の健康には無頓着だった結果、何本かは虫歯になってしまって金属を被せてある。心を入れ替えて20年以上前から4カ月ごとに必ず歯医者に行って歯科検診を受けてチェックしてもらっている。おかげで今も自分の歯が27本ある。今の状態なら8020は達成できそうである。

自分の口で日常の食事ができなくなったら人生終わりだと思っている。動物の世界では自分で餌を捕って自分の口で食べることが出来なくなったら、それはたちまち死を意味する。人間社会は医療が発達して歯が悪くなったら人工の歯を付けたり、入れ歯をしたり、それもできなくなれば流動食にしたり、食べ物を胃に直接流し込んでも生きながらえる。しかし、そうなったら人生の楽しみの半分は無くなる。美味しい食事が自分の歯でしっかり味わって食べられなくなったら人生終わりでしょう。しかし、歯は生まれつき丈夫な人とそうでない人がいる。まだ若いのに歯がガタガタで何百万円も治療費を掛けた人もいる。歯が丈夫なのは親に感謝しないといけない。

歯科検診に行くと若い美人の歯科衛生士が担当してくれる。まず歯周ポケットの検査をする。4mm以上は歯周病の予備軍で要注意だ。歯肉の腫れや出血がないか、歯がぐらついてないかもチェックされる。いつも同じ歯の裏側に歯石が付着してしまうので取ってもらう。特に奥歯の内側が磨き残しがありますよ、と毎回注意される。時々鏡を見ながら歯ブラシを使って歯の磨き方の指導をされる。分かってはいるけど完璧な歯磨きなんて難しい。(だから4カ月ごとに歯科検診でチェックして歯の清掃をお願いしているだ。歯磨きが完璧にできて歯医者に来る必要がなくなったら、歯医者は失業しちゃうでしょう。…とは言っていません。)一通りチェックと歯の掃除が終わると美人の歯科衛生士に代わって院長先生が最後のチェックをする。「はい、きれいになっていますね。良い状態ですよ」と言って検診が終了する。歯の検診は一生続く、歯は大切だ。(2013・11・23)

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