アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」No.82

“家族が一匹増えました”

今年小学校に入学した孫は生き物が大好きである。夏休みに東京からやってくると、近くの公園や野原に網を持って行ってバッタやトンボ、セミを捕まえてはご機嫌である。去年の夏、三河の山中へドライブにいった時、道の駅でカブトムシの幼虫を売っていたので買ってあげたら、無事羽化してカブトムシが誕生したと大喜びだった。春休みには小川でメダカを採って持って帰った。

先日、市内に住む甥の嫁さんから、「犬の散歩をしていたら、田んぼの小川に亀がいたよ」との情報が入った。「今度見つけたら捕まえといて」と頼んで置いたら、早速「亀を捕まえたから取りに来て」と電話があった。体長10センチほどの名前も知らない綺麗な亀だった。さあ大変である。亀など飼ったことがないから、まずホームセンターのペットコーナーへ走って、カメ飼育用の水槽と餌を買ってきた。水道水のカルキを抜く水質改善剤と甲羅干し用の石もセットになっていた。今では素人でもすぐに飼えるように何でもセットで売っている。

さて、水槽にカルキを抜いた水を入れてカメを入れてみた。「砂も入れた方がいいじゃないの?」と言うことで、もう一度ペットショップへ走って、それ用の砂を買ってきた。何というカメか分からないので、ネットで調べてみたら、どうやら「クサガメ」(別名ゼニガメ)のようだ。大きくなっても12〜18センチほど、寿命は20年以上だそうである。さすがにカメは長命だ。こちらの方が先にあの世に行ってしまう。「寒さに弱く、冬は冬眠状態になる。肉食傾向の雑食性で、昆虫やエビなどの小動物、果物やコケ類なども食べる」と書いてあった。「カメの飼育法」の本も買わないといけないか?・・・我が家もジジ馬鹿、ババ馬鹿で平和である。夏休みに孫が来るまでわが家の家族が一匹増えて賑やかになりました。(2013・6・2)

「青春日和」トップ