アンドレのフォト・エッセイ
「青春日和」No・五十一


“縦書き文章の数字の表記”


下手ながら文章を書くようになってから、市の外郭団体の会報誌の編集を任されるようになりました。会報誌は四カ月に一度、十二ページほどですが、毎号内容を考えては取材し、会員から原稿を募集して編集するのはそれなりに結構大変な仕事です。しかし文章を書くのが好きになった今では何の苦痛もなく、むしろ楽しい作業です。そして好きな写真も扱いパソコンでの編集作業は、私にとってこんなに楽しい仕事はありません。

印刷媒体に掲載する文章を書くのは、ホームページで自由にエッセイを書くのとは勝手が違って、それなりのルールに基づいて書かなくてはいけないことも分かってきました。今まで考えたこともなかったことですが、会報誌は縦書きなので, 特に縦書き文章の中の数字の表記で悩んでいます。横書きの場合は数字はほとんどが算用数字で表記するのでそんなに気にもしていませんでしたが、縦書きの場合の数字の表記は、漢数字にすべきか、算用数字でいこうか迷うところです。しかも、数字には様ざまな内容があることも思い知らされました。日付、年齢、金額、番地、電話番号、年号など、桁数も一桁、二桁、三桁以上と多岐にわたります。

新聞の表記はどうなっているのか見てみました。新聞社によっても表記は様ざまです。著名な雑誌、あるいは市の広報誌なども気になって見るようになりました。関心を持つと今まで気にも留めなかったことが気になりだすものです。印刷会社のプロの編集担当者や市の広報誌の担当者にも聞いてみました。結論は縦書き文章の数字の表記はどれが正しいとか間違っているということはないようです。要は表記方法を統一することが必要だということが分かりました。

例えば、60歳を漢数字で書く場合、六十歳、六○歳があります。日付の23日は、二三日でいいのか、二十三日と書くのか。最近は算用数字で表記している例が多いようです。一桁数字の場合は全角の算用数字、2桁の数字は半角で横に並べる。3桁以上は全角で縦に並べる、というものです。しかし、これも原則で、場合により2009なども、タイトルに大きく表紙する場合は小さくして横に並べたり工夫しています。文字数の都合でも様ざまに工夫してしている場合があります。

結論的には統一ルールを作って、後は臨機応変に表記する、ということになりそうです。まだまだこの問題は絶対的な結論は出そうもありません。(二00九・十一・二十八)

「青春日和」トップ