アンドレのフォト・エッセイ「青春日和」No.47

“久しぶりの我が家の賑い”

いま、我が家の庭の物干し竿には、毎日乳幼児と子どもの洗濯物がいっぱいで、久しぶりの賑いを見せています。時おりかん高い子供の声がしたり赤ちゃんの泣き声も聞こえます。そうです、嫁に行った娘が我が家に里帰りして2人目の子供を出産したのです。私にとっては4人目の孫です。

娘にとっては実家ほど居心地の良いところはないないようで、長男を産んだ3年前もそうでした。娘の母親も、可愛い孫と母親になった娘の世話をするのが何よりの楽しみで、毎日「腰が痛い痛い」と言いながらも世話やきを楽しんでいます。 7月5日が出産予定日で、娘は大きなお腹を抱えて既に5月末から実家である我が家に帰っていました。

娘は、予定日より1週間早い6月30日の早朝2時過ぎに病院に駆け込み、3時間後の6時前に無事3,300グラムの女の子を出産しました。梅雨まっただ中のどしゃ降りの朝でした。二人目はとても安産だったようで、分かっていたとは言え、待望の女の子で喜びもひとしおだったようです。パパも休暇をとって病院へ駆け付けてきました。4日後の7月4日には退院し、我が家に戻ってきました。さて、そうなるとママである娘は赤ちゃんに付ききりになるので、3歳の長男の世話がおじいちゃん、おばあちゃんのほうに掛かってくるので大変です。しかも、長男は妹にママを取られてやきもちも始まります。

こんな時、ママの父親である私が出来ることと言えば、7月に3歳になる長男の遊び相手になることぐらいです。朝目が覚めて夜寝るまで、起きている間は片時も目を離すことができない年頃なので大変です。「おじいちゃん、あそぼう!」と、朝目が覚めたると毎日誘いを受けておじいちゃんは嬉しい悲鳴を上げています。私が昼間机に向かおうとしても許してくれません。午後の昼寝の時間に少しできるくらいですが、この時間は私も昼寝をしないと体がもちません。夜は夕食後お風呂に入れて、8時半過ぎには一緒に布団に入ります。「機関車トーマス」の絵本を毎日寝床で読んで聞かせるのが1日の終わりの日課です。おかげで絵本の筋書きはみんな覚えてしまいました。時おり、本人よりもおじいちゃんの方が先に眠ってしまうこともあります。

長男が寝静まった頃、私もやっと起きだして、テレビのニュースを見ながらビールなどを飲んだ後、初めて落ち着いて机に向かえます。もう夜中の11時ころになっています。時おりそのまま寝込んで、早朝3時、4時に起きて机に向かったりします。明日はまた朝6時過ぎには長男が目を覚まして同じ1日が始まります。こんな毎日が8月のお盆過ぎまで続く予定です。核家族の世の中、こんな経験ができるのも娘を持ったおかげです。「しんどい、しんどい」と言いながらも、孫の相手ができるのは、平凡ながらも贅沢な幸せかもしれません。友達の中には、まだ孫にも恵まれていない人が結構いるのですから。(2009・7・12)

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