アンドレの「路上観察日記」


“村山富一風お蔵”

いつも気になっていた鴨江中部電力前のお蔵の前を久し振りに通ったら、なかなかいい顔をしていた。さしずめ“村山富一風お蔵”の状態である。長いゲジゲジ眉毛が特徴である。村山富一は1924年大分県生まれ。1994年6月、自民、社会、さきがけの連立政権で社会党から第81代の首相になった。1996年11月に辞任するまで在位561日。就任の翌年、1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生、当時は政府の初動の遅れに批判が集中した。当時の官邸には24時間体制の緊急事態への備えがなかった。不運な首相でもあった。このお蔵は何年生まれかは知らないが、もう随分前からここにじっと立っている。いつかは取り壊される運命にあるのでしょうが,いい味を出しているのでこのままそっとしておいていただきたい。(2006・7・1)


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