アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.121

「大実金柑」

大実金柑

少し庭を整理してスペースが空いたので、年金生活者の自給自足に備えて、何か実になる木を植えようと計画した。最近流行しているのか、よその家の庭で見る大き目のキンカンが気になっていた。普通のキンカンよりも実が一回り大きい、その名も「大実金柑」と言うのだそうだ。これなら実も食べ応えがあるし、ジャムにもなりそうだ。早速10月のある日浜北の緑化木センターへ見に行った。ちょうど手頃な金額の苗があった。値段を見たら1200円と1800円、実もいくつか生っていた。どうせすぐに大きくなるからと小さいほうの1200円の苗を買ってきた。

病害虫にも強く素人には育てやすいという。花は初夏の5月ころ白い花が咲いて、しかも四季咲きというから、1年のうちに3〜4回花が咲くという。実の収穫は2〜3月だそうだが、生っていた黄色の実を一つ食べてみた。香りが強く甘酸っぱく、少しほろ苦い味で美味しかった。肥料をしっかり入れて早速植えた。

柑橘類は、むかしグレープフルーツの苗を植えて、ブドウのように鈴なりの実が生るのを夢見たが、花は咲けども3年たっても5年たってもまったく実が生らなかった。レモンの木も植えたが、毎年実はたくさん生ったが、皮の厚い夏みかんより一回りも大きな丸い不思議なレモンだった。接ぎ木の元の木の樹勢が勝ってしまったのだろう。いづれもその木は今はない。それ以来柑橘類は久しぶりの挑戦だが今度こそは成功しそうだ。最近我が家はジャムにはまっているので来年の収穫が楽しみだ。・・・まだ来年はジャムにするほどは生らないか。喜ぶには早すぎたが楽しみだ。(2023.11.26)

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