アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.104

「ハナニラ」

ハナニラ

ハナニラは、桜の咲くころに無数の星型の花を咲かせるネギ科の多年草で、中南米原産の球根の植物である。葉や茎がニラやネギの香りがするのでこの名前がついた。花言葉は「悲しい別れ」「耐える愛」。

はじめは園芸店で買ってきて植えたと思うがあまり記憶がない。いつの間にか庭中に広がって春になると庭のあちこちで可愛い花を咲かせる。繁殖力が旺盛で雑草のごとく全く手間の要らない花であるが増えすぎて困るという人もいる。球根が分球して増えていくというが、全く離れた芝生の庭の中にも突然咲いているのが不思議だ。花が小さく可愛いいのと、花が終わっても葉も小さく寝ているので邪魔にはならない。

ハナニラは光に反応する動きのある花で、太陽に向かって花を咲かせる。朝は東、午後は真上、夕方は西を向くが、夜や曇り、雨の日は花を閉じている。我が家の花は薄い水色だが、白やピンクや青の花などもある。ハナニラは毒性があるため食べられないが、食用の花ニラという名前の植物は全く別の品種だ。春はいろな花が一斉に咲くので花好きには楽しい季節だ。(2023.4.2)

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