アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.100

「可愛いメジロ」

メジロ

メジロはスズメと並んで一番親しみのある野鳥だ。庭の木に餌置き場を作ってミカンを半分に切って置いておくと、早速つがいのメジロがやってくる。今年はミカンが豊作で、親戚から頂いたミカンが家族二人では食べきれないほどあるので、少し傷みかけたミカンは毎日のようにメジロのご馳走になる。「痛みかけたミカン」・・・というのはメジロには内緒の話しだ。

スズメ目メジロ科のスズメよりも少し小さいメジロは北海道などの寒冷地を除いてほとんど日本全地域に生息している。名前の由来のように目の周りが白いのですぐにわかる。メジロは必ずつがいで行動していて、オスもメスも緑色の色味が同じで大きな違いはないが、オスはお腹に黄色の線が入っている。昔は簡単に捕獲できて可愛い小鳥なので飼育している人もいたが、今は軽度の絶滅懸念動物に指定されているため、捕獲も飼育も禁止されているので、弱ったメジロを保護しても市役所に連絡しないといけないらしい。

花の蜜など甘いものを好み、果物なども好むが、果物の皮を自分で破るほどの力がないため、ムクドリやヒヨドリが食べた後の果物の穴を利用して食べることがある程度で、直接果物に被害を加えるなどの農業被害はない。「目白押し」の語源のようにメジロが木の枝に大群となって止まっている様子は見たことはないが、農業被害もない可愛いだけのメジロに今日もみかんを半分に切って餌場に置いて、やってきたメジロを眺めては楽しんでいる。(2023.2.5)

「令和つれづれ草」トップ