アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.84

「佐鳴湖の花火」

佐鳴湖の花火

新型コロナウイルス感染騒動が始まって3年目。今まで行動制限が続いて東京オリンピックの延期や甲子園の高校野球の中止などスポーツイベントがすべて中止、音楽活動もお祭りも夏の花火もすべて中止が続いていた。相変わらず新型コロナウイルスは変異しながら、むしろ更に拡大し続けているが、今までの経験で、行動制限を掛けても感染は止まらないことが分かって来た。政府も専門家も感染防止をしながら経済をまわす、コロナとの共存社会に方針を変えてきた。

今年に入って3年ぶりに大きなスポーツイベントや音楽イベント、各地のお祭りも復活して、夏の花火も復活してきた。8月2日に新潟県の長岡花火がテレビ中継され、久しぶりに感激した。テレビの中で観客のインタビューが流れたが、感激して涙を流す女性もいた。長かったコロナの行動制限で祭りも花火も中止が続いて、みんなの心が折れかかっていた。やはり、コロナの感染は怖いが人のこころの病の方が怖い。コロナの重症化率、死亡率が分かって来た。インフルエンザと同じかそれ以下だという。どんなウイルスによる感染症も、ある一定割合の犠牲者が出るのは世の常である。交通事故だって気を付けていても遭うのだから、それを怖がっていては何もできない。ただ、感染力が並みでないのは厄介だ。

そんなことで地元の恒例の「佐鳴湖の花火」も8月6日に3年ぶりに復活した。とはいっても、いつもは1時間だが今年は寄付を募らなかったので、予算の関係で15分だけのささやかな花火だった。我が家の2階のベランダから見学した。たった15分だったが、はやり夏の風物詩の花火はいいものである。今年は地元自治会の夏祭りも7月30日にやはり3年ぶりに開催して、盆踊りは中止したが「アユのつかみ取り」など、子供中心のイベントを開催して大いに賑わった。なんと町内外から親子が集まり1200名が参加したという。やはりみんなお祭りには飢えている。巣ごもり状態だったこころが晴れてみんな大いに喜んだ。(2022.8.7)

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