アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.82

「アオダイショウ」

アオダイショウ

アオダイショウの珍しい姿を撮影した。6月のある日、いつもの佐鳴湖公園をウオーキングしていた帰り道だ。池の畔の木の枝に何か黒い紐のようなものがぶら下がってるのが見えた。うっかりすれば「縄でもぶら下がっているかな」と通り過ぎてしまうが、何となく気になって振り返ってよく見たら蛇のアオダイショウだった。蛇には詳しくないが、ネットで調べたら多分そうだろう。しかも、よく見たら1匹ではなく2匹が重なっている。季節的にどうやら交尾中のようで、めったに見られない珍しい姿だ。

アオダイショウは和名「青大将」、ネズミトリなどの別名がある。全長100〜200cm、胴の直径は5pほどになる日本本土では最大のヘビだ。腹板の両端に隆起があり、これにより木登りが得意だ。毒はないが、噛まれると感染症を起こす程度の雑菌を保有する。主食はネジミ・モグラ・トカゲ・カエル・野鳥などで、昼行性で寿命は5年〜10年ほど。人家の軒下や屋根裏に住み着くことがある。ネズミを捕食することから、農家では益獣とされるが、一方で飼い鳥や卵を食べられることもあり、敬遠されることもある。しかし、アオダイショウを駆除したらネズミが大量発生して納屋の米を食べられてしまった、という話もある。人と共に暮らす蛇と言われ、人のいない深山などではこの蛇を観察されることは少ない。

蛇を見ると金運に恵まれるという話もある。今年は良いことがあるかもしれない。それを信じて宝くじでも買ってくるとしよう。(2022.7.10)

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