アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.75

「明日死ぬかのように生きよ」

さくら

桜の季節に生まれた私も、ついに4月の誕生日で満80歳を迎えてしまった。〜人生100年時代〜とは言っても、誰でも100歳まで元気に生きられるわけではない。瀬戸内寂聴さんだって昨年11月に99歳で亡くなり、石原慎太郎さんも今年2月に89歳で亡くなった。

60代、70代で亡くなっている友人も数多くいるが、有名人をはじめ、まわりを見ると「昨年まであんなに元気だったのに・・・」という方が80歳を少し過ぎたあたりで突然亡くなる方が多い。こればかりは神のみぞ知る領域で個人差があり何とも言えないが、80代が人生の中で元気でいられる最後かなと思っている。

貴重な人生80代をどう生きるべきか?肉体年齢は如何ともしがたいが、精神年齢は20代からほとんど変わっていない。成長していないと言われればそれまでだが、相変わらずいろいろな事に興味が湧いて、「あれもしたい、これもしたい」と欲望だけは尽きることがない。そんな思いが頭をよぎって、表題のような言葉を思い出した。

80歳になったらエンディング・ノートを書こうと思って用意しているが、まだまだやりたいことがたくさんあって、むしろ「80歳からのスターティング・ノート」を書こうと思っている。死ぬまで元気に人生を楽しむ予定表である。しかし予定は未定だから、とりあえず明日死んでもいいように「充実した今日一日を生きる」ことにした。そして、永遠に生きるかのように学び、「いろいろなことにチャレンジし続けていこう」と思う。「エンディング・ノート」は残された家族が困らない程度には書いておこうと思う。(2022.4.10)

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