アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.60

「私の好きな『花と蝶』」

花と蝶

むかし夜になると時々友達と行った「千歳村のママの話」ではありません。正真正銘の「花と蝶」の話しです。我が家の庭は特にガーデニングされ整理された庭ではないが、季節ごとにいろいろな花が咲く。そんな花の蜜を求めて様々な蝶がやってくる。花に蝶がきたのを見つけると、すかさずカメラのレンズを向けてしまう習性が身に付いている。私のパソコンのピクチャに「花と蝶」の名前の付いたフォルダがある。

この日やってきたのはアオスジアゲハだ。蝶はカメラを向けるといったんは逃げてほかの花に行ってしまうが、ジッとそのまま構えていると再び同じ花に戻ってくる習性がある。今度はかなり近づいても逃げないので何回かシャッターチャンスがある。

蝶は花が咲いていれば何でもいいわけではなく、蝶の種類によってそれぞれ好みの花があるようだ。モンシロチョウはノースポール、ハルジオン、キュウリなど。キアゲハはゼラニューム、ユリなど。その典型的なのはフジバカマの花の蜜を吸いに来るアサギマダラだ。地味なフジバカマの花を求めて遠く台湾などから2千キロ以上もの距離を海を渡ってやってくるという不思議な蝶である。長距離移動することから「旅する蝶」として知られている。

かみさんが今年の夏、友達にいただいて植えて置いたフジバカマの苗を、私がうっかり雑草と間違えて抜いてしまって大変叱られてしまった苦い思い出がある。私はまだアサギマダラを生で見たことがないので、来年こそはかみさんへの罪滅ぼしにフジバカマを植えてみようと思う。我が家の庭でアサギマダラの姿を写真に撮れたら最高だ。(2021.11.7)

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