アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.５２
「夏休み自由研究」
最近わたしが興味を持ち始めたものに「植物を種から育てる」というのがある。たまたまある日、２階の私の部屋のベランダに綿毛の付いた小さな植物の種を一つ見つけた。「どこから飛んで来たのだろう、何の種だろう」と気になった。見たこともないその小さな種を鉢に蒔いて、時々水をやりながら観察することにした。
半月ほどしたころ、小さな双葉の芽を出した。双葉が四つ葉に、四つ葉が六つ葉に・・・。だんだん葉が増えて成長してきた。葉は２枚づつ、正確に９０度に交互に、互いの葉がすべて太陽の恵みを受けられるように設計されていて、自然界の巧みな仕組みに感心している。もう少し成長しないと何の植物なのかわからないが、こんなクイズのような楽しみ方があるのを新発見した。
「孫の夏休みの自由研究のテーマに良いかな」と思ってみたが、孫たちはいつの間にかみんな大きくなってしまって、夏休みの自由研究の年齢を超えてしまっている。仕方がないので、私の「夏休み自由研究」にした。（２０２１.８.８）