アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.51

「混迷の東京五輪が開幕した」

東京五輪開会式

このコロナ禍で「普通はない」東京五輪が、とにもかくにも1年延期の末、開催都市東京の緊急事態宣言下の7月23日、無観客の国立競技場で開会式が行われ開幕した。直前まで相次ぐ混乱のなかで祝祭感はなく、異例ずくめの開会宣言は「祝い」ではなく「記念」だった。

開会式の選手入場は205か国1万1千人は全員マスク姿、華美な演出はなく無観客のスタジアムには歓声は無く静かに進行した。競技場内の最後の聖火リレーにはスポーツ界で活躍された方々の顔が見えて、最後の聖火台に点火するランナーと聖火台の仕組みは謎だったが、花のように開いた聖火台に点火した最後のランナーはテニスの大坂なおみ選手だった。

混迷の東京五輪も始まってしまえば、ついコロナのことなど忘れて連日のアスリートたちの活躍ぶりをテレビ観戦して、夢中になって日本選手団を応援する。柔道の阿部選手の兄弟金を始め、続々と日本選手の金メダルが誕生している。政治やお金の話は忘れて、後は純粋なスポーツの力を信じたい。(2021.7.25)

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