アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.46

「チリアヤメと八重のドクダミの花」

チリアヤメと八重のドクダミの花

4〜5年前にパソコン教室の生徒さんにいただいたチリアヤメと八重のドクダミの花を鉢で楽しんでいた。3年ほど経ったころ、芝生の庭に突然チリアヤメの花が咲いていてビックリした。八重のドクダミもいつの間にか芝生の中に増えている。昨年あたりから芝生の庭のいたるところで咲き始めるようになり、どちらもいつの間にか雑草化して芝生の庭以外にも種が飛んで、5月になるとあちらこちらで咲いている。

八重のドクダミの花をどこかで見た時に、余りにも可愛らしくて欲しくなった。花屋に行ってもないのでパソコン教室の生徒さんに話したら、「うちの庭に咲いているからあげますよ」と言って数株いただいた。所詮雑草の花なので繁殖力は旺盛でまたたくまに庭に広がっているが、可愛らしい花で憎めない。チリアヤメの花も別の生徒さんにスマホの写真を見せてもらって、「可愛い花ですね」と言ったら「うちにたくさん咲いているからあげますよ」と言っていただいた。

チリアヤメは種から増えるのに球根が結構深い土の中にあるのが不思議だ。水やりも肥料も必要ないので、ほったらかしである。ほかの雑草に比べて花の時期もいっ時で可愛らしい花なので余り気にならない。花が終わったら芝刈り機で刈り込んでしまえば、どれがチリアヤメの葉っぱかわからない。

チリアヤメは別名をハーべルティアというが、南米のチリやアルゼンチンが原産のアヤメ科の花なので日本ではチリアヤメというらしい。5〜6月にかけて直径3センチほどの3片の青紫色の可愛らしい花が毎日のように次から次に咲く。花は1日花なので朝咲いて夕方にはしぼんでしまうが、次の朝には別の花が次々に咲いて芝生の庭が一時期はなやかになる。(2021.5.23)

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