アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.44

「帯状疱疹」

帯状疱疹

4月15日ころ、急に胸を締め付けられるような痛みが出るようになった。心臓がどうかなったかとびっくりしたが、毎年受ける人間ドックで心臓の異常は言われたことがない。ネットでいろいろ調べたらどうやら肋間神経痛らしいことが分かった。この病気の原因はいろいろだが心当たりはない。この場合何科の病院を受診すればいいか分からないが、とりあえず19日に地元の主治医の内科を受診した。

昨日までなかった胸に赤い水泡が出ていて、すぐに医師から「帯状疱疹ですね」と言われ、薬を処方された。昨年かみさんがこの帯状疱疹に掛かり、その様子は分かっていた。「ついに私もか」と思った。皮膚の水泡の症状は2週間ほどで治るが、神経の痛みが長引くのが厄介らしい。かみさんはもう既に1年にもなるのに、いまだに神経の痛みが続いている。寝床の中で朝まで胸が締め付けられる痛さに苦しめられたのには参った。かみさんに話したら「苦しさが分かるでしょ!」と経験者に慰められた。

帯状疱疹は80歳までに3人に1人が経験すると言われているほどポピュラーな病気なので皆さんの中にも経験者はいるでしょう。子どもの頃に掛かった水ぼうそうのウイルスが神経節に隠れているのだそうだ。大人になってから体力低下や過労などで免疫力が低下すると、このウイルスが再び暴れ始め、神経節の神経に沿って皮膚と神経を攻撃するのが帯状疱疹の症状である。人によって症状が現れる部位はさまざまだが、私の場合は左胸の周辺だった。

60代ではほとんどかなった病気が70歳を越えてから、ぎっくり腰、白内障、難聴、前立腺肥大も言われ、ついに帯状疱疹も経験してしまった。年齢と共に体力低下、免疫力低下は実感する。今のところ命に直結する病気に掛かっていないのは幸いである。(2021.4.25)

「令和つれづれ草」トップ