アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.40

「さくら開花宣言」

さくら開花

広島が全国のトップを切って3月11日に「さくらの開花宣言」をしたのに続いて、福岡が3月12日、東京も3月14日に開花宣言があり、今週は春の陽気になったことから全国から続々と開花宣言が出されることでしょう。

先日蕾の状況を確認してきた佐鳴湖公園はどうかな?と、15日の午前中に行ってきました。木によって蕾の状況もいろいろですが、ひょうたん池駐車場のあずま屋の前のソメイヨシノが見事に5輪以上の開花が認められました。ここに私の勝手な「佐鳴湖公園さくら開花宣言」を3月15日と発表させていただきます。

若い時はそんな思いはなかったが、60歳を過ぎたころから妙にさくらの花が好きになりました。「パッと咲いて、パッと散る」・・・そんなさくらの花の姿が仏教的な無常観に相通じるものがあり、人間のはかない人生に重なって日本人のこころに響くのでしょう。「あと何回満開のさくらが見られるのだろうか?」などと、つい感傷的になって指折り数えてしまう年齢になってしまいました。

昨年は満開のさくらの下でうまい酒を飲みながら談笑する「お花見」と称する日本独特の風景が残念ながらコロナ過で中止となり、今年もどうやらできそうにもありません。しかし、当のさくらはコロナなど、そんなことは知る由もなく全国いたる所で満開を迎えることでしょう。来年こそは!を期待するしかありません。(2021.3.15)

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