アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.35

「パソコンが突然脳梗塞に?」

パソコン

1月29日、早朝5時にデスクトップのパソコンの電源を入れたら、いきなり真っ黒な画面の中に画像のような警告文字が表示されたまま立ち上がらなくなった。初めて見る画面に、「ついにパソコンがウイルスにやられたか?それとも脳梗塞になったか?」・・・と一瞬びっくりした。よく見るとBIOSのセットアップを促す文字になっている。

BIOSとは、「Basic Input Output System」の略で、PCの基盤に記録されているソフト。PCの電源を切っても保持されるソフトで、PC の電源を入れると、まずBIOSが起動し、PCに接続されている周辺機器や組み込まれているパーツをチェックし、使用できる準備を確認した後、Windowsなどの基本ソフトを起動してパソコンを立ち上げる。

私のパソコンは「American Megatrends」というメーカーのBIOSなので、写真のような画面が表示された。なにやらセットアップを促す表示だが、英語に弱い私には理解しがたい。仕方がないので、デスクトップパソコンを製作してもらったパソコンショップのS氏に電話して治療をお願いした。

症状を聞いたら冬場の乾燥時には静電気が起きやすくBIOSが初期化されてしまったようだとのこと。一泊入院させてBIOSを修復し、ついでにPCの総点検をしてもらった。製作から5年が経過しているので、ボタン電池の消耗も考えられるので交換しておきました、とのことで費用は¥5,500。ステージ1程度の軽症で良かった。人間ドックならぬパソコンドックをしてもらって、これで当分大丈夫だろう。

家電量販店で買ったメーカーパソコンの場合は、こんな時は量販店では修理ができないのでメーカーへ送って「マザーボード(基盤)を交換しました」「ハードディスクを交換させていただきました」などと、10日ほど日数がかかり、可なりの料金を請求される。その点オリジナルパソコンは費用の点でも大助かりだ。私のデスクトップは15年以上前からS氏のオリジナルパソコンで現在2台目だ。

オリジナルパソコンの利点はそれ以外に、予算に応じて希望する性能のパソコンに組み立てられること。メーカーパソコンのように商業的な余分なソフトが一切入っていないので、自分が必要とする最低限のソフトのみだ。5年以上使っているが、スイッチを押して30秒で立ちあ上がるのでトイレに行く暇もない。パソコンの不調の原因の多くは余分なソフトがたくさん入っていることだ。

パソコンも後期高齢者と同じ、ある日突然体調を崩すことがある。真夏の猛暑や雷には注意が必要だが、冬場の寒い時の静電気にも注意が必要というのを初めて経験して知った。(2021.2.7)

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