アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.34

「今年の干支〜牛(丑)〜」

牛

毎年正月に小国神社に初詣に行くと、拝殿の前に鉄製の干支のオブジェが飾られている。今年の干支は牛(丑)ということで、牛の親子の可愛らしいオブジェが飾られていた。地元森町一宮で暖房設備業を営む鈴木格子さん(73歳)が本業の技術と廃材を利用して毎年、宮司さんに依頼されて1年がかりで制作する鉄製の作品で、今年で一巡して牛の製作は2回目とか。なかなか素晴らしい出来栄えだ。

「丑」という字は、手の指を曲げて物を握る様子を表した象形文字で、つかむ、からむ、という意味があるそうだ。中国の「漢書」では、芽が種の内部で伸び切らない状態を表しているとされる。もともと植物が循環する様子を表し、丑は十二支の2番目で、子(ね)年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされる。丑年には、先を急がず目の前のことを着実に進めることが将来の成功につながるということだ。

丑年生まれの方は、物事をじっくり考えてから行動する慎重派で、マイペースだが、忍耐強く黙々と道を歩んで成果を上げるタイプ。おっとりしていて穏やかだが、古風で一途、怒ると怖く、頑固な一面もあるとか。・・・丑年の方、如何ですか?

コロナの終息も一向に先が見えない。イギリス由来の変異種が全国に先駆けて静岡県で確認されたとのニュースには驚いたが、全国に広がりつつある。ワクチンの接種は65歳以上の高齢者は当初計画の3月が4月にずれ込み、一般国民はさらにその後になる。計画が二転三転、不透明なまま、まだまだコロナとの闘いは当分続く。個人ができる対策はマスク、手洗い、三密回避、不要不急の外出はしないことだ。急いでもどうにもならない、一歩一歩前を向いて牛歩するしかありません。(2021.1.30)

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