アンドレのフォト・エッセイ「令和つれづれ草」No.4

「常に手入れを怠らず」

庭の花

ちょうど今は花の最盛期で皆さんのお宅の庭と同じように、我が家の庭にも無秩序だがいろいろな花が咲き乱れている。フラワーパークの藤の花も今年は見事になっただろうと5月の連休に見に行く計画をしていたが、コロナで入園中止となってしまい残念ながら見に行くことができなかった。福岡県の樹齢600年の天然記念物の見事な藤の花が、人が集まるのを防止するために刈り取られてしまった様子をテレビのニュースで見たが、苦渋の決断をした関係者の胸の痛みはいかばかりか。

花に罪はないのに、見事な花が刈り取られてしまったり、せっかく美しく咲いた花を誰にも見てもらえない。何と悲しい世の中になってしまったことか。それでも、やがて見に来てもらえる日のために、関係者は花の手入れを怠らず、毎日しっかり世話をしているという。痛んだ花は摘み取り、また新しい花を植えて常に手入れをしているから、いつ行っても見事な花が咲いているのだ。どんなに美しい花でも永遠ではない。手入れを怠れば、たちまち見栄えのしない花壇になってしまう。

78歳を過ぎた私も常に知識を深め、技術を磨き、手入れを怠らず、いつまでも光輝く高齢者でいたいものである。誰のためではなく、自分自身のために。(2020.5.6)

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