ついにipadを買いました

2010年にipadが登場して以来、パソコン業界はキーボードのない液晶画面だけのタブレット型パソコンが普及しはじめ、昨年辺りから、各メーカーから10インチ前後のタッチパネル型パソコンの新製品が次々と登場してきた。携帯電話もアイフォンやスマートフォンなど、やはりタッチパネルの機種が若者の主流になってきている。みんな画面を指で叩いたり、撫ぜたりし、指を広げたりして操作している。最近はテレビのニュース番組でも指で撫でて画面をスクロールするソフトが導入されている。いわゆる時代の流れである。 シニア相手とはいえ、一応パソコンを指導している者にとって、こうした新しい時代の先端を行く機種がどんなものか知らないと言う訳にはいかなくなってきた。新年になって新しいものに挑戦しようと遂に一番廉価な機種のipadを買いました。

ipadを購入して分かったことは、箱の中に本体と充電用兼パソコンにUSBで接続するケーブルが入っているだけで、他に取扱説明書も入っていなかった。「取扱説明書はインターネットからダウンロードしてください」ということだ。電源の入れ方、初期設定の仕方すら分からない。最初からこうした機器はパソコンができないと扱えないのだ。インターネットの画面で説明書を見ても我々の年代では良く頭に入らない。結局本屋に行ってipadの解説書を1,500円ほどで購入してきた。 解説書の通りやれば、パソコンに慣れている人ならさほど難しいものではない。しかし、解説書を読んでいくと、結局ipadを使いこなすにはパソコンと連動して使うものだという事が分かった。パソコンの知識のない人が、いきなりipadだけを買って使うことは無理ということだ。 一通り解説書に載っていた機能を確かめてみた。インターネットは家庭内の無線ランで意外に簡単につながった。パソコンのように構えなくても、電源を入れるとすぐに立ち上がって何処でも見ることができるのは確かに便利である。無料アプリをいくつか入れて試してみた。結構面白いアプリもあり、これはこれで楽しめる。

しかし、とりあえず何日か使ってみての感想は、今のパソコンがipadに代わるものではないということだ。しっかりした書類づくりができる訳ではなく、今さら外出先でメールやインターネットを見る、スケジュール管理をやることもないが、持ち運びするにはポケットには入らないのでA4クラスのバックが必要になり、大きさが中途半端なのだ。携帯性ではやはりスマホになるが、残念ながらスマホでは画面が小さくて見づらく我々の年代では使いこなせない。せっかく買ったipadは使い道を考えて、時代の流れに遅れないように付き合うことにしよう。(2012・1・25)