機械ものには当たり外れが付き物だ

2007年7月のある日、私のXPのノートパソコンにリコールの連絡が来た。2003年6月に買ったNECのLM5005Dという機種が、なんでも稀に電源が入らなくなり、一部において発熱により胴体に穴が開くことがあるというのだ。お預かりしてマザーボードの無償交換をせさせて頂きたいと連絡してきた。メーカーも大変である。ほんのごく一部の希な症状のために全国に販売した何千台、何万台の製品の無償修理をしなくてはいけないのだ。私は毎週パソコン教室で使用するのでメーカーに送る訳にはいかないと言ったら、担当者が自宅まで出張して交換するという。8月2日の午前中に担当者が自宅に来て2時間ほど掛かってマザーボードの交換をして修理が終わった。作業をずっと見ていたが、パソコンの部品を全部分解しての作業で、なかなか大変な作業だった。

ところがその後2か月ほど経過したある日、突然液晶画面が縞模様になってしまった。プロジェクターの画面も縞模様になったということは、ディスプレイの故障ではない。ビデオチップの問題かも知れないと判断した。すぐにメーカーに問い合わせたら、もう一度マザーボードの交換をするとの返事だ。2か月前に交換した新しいマザーボードにまた欠陥があったということだ。10月9日、また担当者が自宅に出張して来て再度マザーボードの交換をした。作業をしていた時、担当者が「キーボードの接触が一部悪いので、キーボードも新しく交換します」と言って交換してくれた。 という事で、4年間使い続けた私のNECのノートパソコンの主要部品は新品同様になった。どうせならハードディスクも新しく交換してくれると嬉しかったが、そうはいかなかった。

そして2008年3月に買ったSonyのVistaのノートパソコンの無線LANが動作しないことが分かった。セキュリティソフトが邪魔をしているような気がしないでもなかったが、どうも機械的な欠陥のようだと、パソコンショップの技術担当者の返事だ。毎週教室で使っているので困ったが、しばらく教室ではXPの古いNECのノートパソコンを使用し、Sonyのパソコンをメーカーに送って修理してもらうことにした。ことほど左様に、機械もの、とりわけ精密機械のパソコンは不具合が付き物で修理がつきものである。当たり外れがどうしても付いて回るのだ。(2008・11・23)