Windows Vista 使用感想記

今年5月にデスクトップをWindows Vistaに更新して毎日Vistaと付き合っているが、いろいろ問題点が見えてきた。まず、日本語入力システムがXPより変更されているようだが、漢字変換能力がXPより劣っている。簡単な漢字が候補の一覧にもないことが良くある。仕方がないので読み方を変えて変換しているが、これは早急に改善してもらいたいものだ。Vistaは容量を食うというので、メモリを2GBにしているので絶対にそんなことはないはずだが、メモ帳のファイルを保存しようとすると、時々「メモリ不足のためこの操作を実行できません。Windows アプリケーションをいくつか終了して空きメモリ領域を増やしてから再実行してください」というメッセージが出る。しかし、実際には保存されているのでこんなメッセージは無視している。

テキストボックスやオブジェクトの書式設定ダイアログボックスがダブルクリックでは開かない(右クリックなら開く)。テキストボックスの枠線の種類から図柄がなくなっている。Word2007にスキャナから直接画像を取り込むツールが見当たらない。テキストボックスの右側の枠と文字の間隔を「0」にしても少し間隔が開いてしまう。・・・などが気になった。そういえば先日、メモ帳で作ったhtmlファイルの上書き保存をすると、「・・・・・パスおよぶファイル名が正しいか確認してください」というメッセージが出て、上書き保存がまったくできなくなってしまった。それもhtmlファイルだけです。これには1週間ほど悩まされましたが、同じような症状で悩んだ人が結構いるようで、ネットで調べたら、Vistaのプレビューペインという機能が邪魔していることが判明して、この機能を止めたら症状が治った。

それにしてもOffice2007はどうしてあんなにもツールの模様やレイアウトを変えてしまったり、WordとExcelがPDF形式で保存できるようになったのは便利だが、旧バージョンでは開けない保存形式に変えてしまったり、選択しないとツールが現れないのも初心者は戸惑う。これではXPとVistaは一緒には教えられないので、パソコン教室では当初は・・・「今年度はVistaは対応いたしません」・・・とお断りしましたが、10月からの新会員はパソコンショップで真新しいVistaのノートパソコンを購入して入会してきました。これは時代の流れとしては仕方がないが大変なことになりました。パソコン市場はWindowsの独占が続く限り、われわれユーザーは悩まされ続けることだろう。パソコンも携帯電話のように、若者やベテラン向きの多機能なソフトとシニア向けの簡単に操作できる小機能のソフトの2極化にすべきだと思っているのは私だけだろうか。(2007・12・25)