「ニワゼキショウ」アヤメ科ニワゼキショウ属、多年草、花期5〜6月

ニワゼキショウ

芝地や堤防、公園、道端等、日当たりの良い所にごく普通に生える北アメリカ原産の帰化植物です。日本へは明治20年頃渡来し、当時は植物園で栽培されていましたが、逃げ出して各地の芝地へと入り込んでいったと言われています。葉は線形で扇形につき、株元がが扁平に見えるのが特徴で、慣れれば葉だけでニワゼキショウの仲間と判断することができるようになります。ただ、花がない時は芝にまぎれて存在に気付かないことが多い。花は紫色で、花弁は6枚、花弁ののどの部分は紫色が濃くなり、中心付近は黄色です。まれに白花もありますが、白花個体でも花弁ののどの部分は濃い紫色、中心付近は黄色です。花は1日で萎んでしまいますが、次々と蕾を出し、5月から6月にかけてほぼ絶え間なく咲き続けます。花後は球形の果実をつけ、その中に多数の種子ができます。

「野の花のささやき」トップ