アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.54

“人生の折り返し点『Yの字三叉路』”

私は昨年(平成14年)4月に還暦を迎えました。仕事も第一線から退いて、正に人生の折り返し点に立ちました。もう、右側の今来た道は二度と引き返すことは出来ません。大きな赤い「一方通行」の標識が立っています。これからは左側の上り坂の道を喘ぎながら登って行かなくてはなりません。この上り坂はどこまで続いているのか私には分りませんが、今来た道よりは短い事は間違いないでしょう。

これまでの60年間は坂道を下りるかの如く、あっ!という間にこの常夜灯のある三叉路に来てしまいました。この常夜灯の前でしばらく立ち止まって、これから行く左の道をどうやって歩いていくべきかいろいろ考えました。

一つ目は何時までも青春であり続けようと思いました。「青春」とは、肉体年齢ではなく、心の年齢のことです。二つ目は、いろいろな事に興味を持ち続けようと思いました。物事に興味を持てなくなったら人生は終わりです。三つ目は、興味を持った事に挑戦し続けようと思いました。目標のない人生ほどつまらないものはありません。

折り返しの道の歩き方が決まったので、迷わず左の上り坂を歌を歌いながら楽しく歩き始めたところです。(画像は見付の宿で出合った私の好きな“Yの字三叉路”)(2003・5・28)

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