アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.53

“鳳来町四谷の馬頭観音様”

私がよく訪れる千枚田で有名な鳳来町四谷の入り口の街道沿いの岩壁に馬頭観音様が数体祭られています。 昔はこの街道は豊橋と長野を結ぶ大切な道で、馬の背に荷物を載せて運んだそうです。馬頭観音は正式には、“馬頭観世音菩薩”といって、 六観音の一つで、馬が周囲の草をむさぼるように、人間の煩悩を食べつくして救済すると言われていました。

馬は生活に密着して家族同様でしたから、、馬と共に生活する人々の中に、馬の無病息災を祈る民間信仰が自然に生まれました。農家の農耕馬、馬稼ぎの人々にあっては、道中の安全祈願や子馬たちの安全、道中半ばで力尽きた馬の冥福を祈ったりして、馬頭観音が作られたようです。

難しい話はこのくらいにして、昔は、クロネコヤマトやペリカン便などはありませんでしたから、荷物を運ぶのは専ら馬のお世話になりました。しかし、現代は馬よりも速くて便利な車に代わりましたが、馬のように感謝はしないようです。新車の内は毎週洗車して、ワックスをかけて大切にしますが、2週間に1度が1ヶ月に1度になり、その内雨が降ったときだけ奇麗になったりします。大分話が横道に反れてしまいました。

要は現代人は感謝の気持ちがなくなってきたと言う事を言いたかった訳です。・・・・・これは自分への戒めでした。皆さんはそんな事はないでしょう。(2003・4・13)

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