アンドレの「デジカメで気ままにエッセイ」No.37

“6万年振りの火星の大接近”

(9月10日22時頃の月と火星)


前回はまだ生まれていなかったので知りませんが、火星が6万年振 りの大接近だそうです。大接近といっても地球から5,500万キロ、 月までが37万キロですから月までの距離の約149倍も遠いところで す。新幹線の「のぞみ」で25年も掛かるそうです。こんなに遠くて も、地球に一番近い惑星です。

8月27日が一番の大接近だったそうで、正確に言うと、55,758,006 キロだそうです。地球の約2倍の687日で太陽の周りを公転している ので、2,2年ごとに地球と火星は接近する事になるとか。それにし てもどうやって、こんな計算をするのでしょうか。宇宙の話は人間 の社会とは、かけ離れた未知の世界で、とても我々凡人に理解でき る世界ではありません。

ヨーロッパ、アメリカ、日本から火星探査ロケットが打ち上げられ ていて、2004年1月頃から火星の表面に火星探査機が着陸して、地 表の探査を開始し、資料を採取して又地球に戻ってくるそうです。 科学の進歩は凄いけれど、だんだん夢がなくなっていくようで何か 寂しい気もしますね。「火星にはタコのお化けのような火星人がい るかもしれない。」・・・・などと、想像している方がいいのか見 知れませんね。

それにしても、我々地球の人間社会はどうでしょう。片やアラブ諸 国ではテロが続発し、一方日本は今や総裁選が繰り広げられていま すが、野中元幹事長の突然の引退宣言、石原東京都知事の暴言問題 があったりで、永田町は賑やかです。国民の期待をよそに、自分の 私利私欲優先で、本気で日本の将来のこと、国民の幸せを考えてく れる政治家などいるのでしょうか。宇宙に比べたら何とちまちまし た小さな世界でしょうか。

そんな俗世界をひと時忘れて10日、ベランダで夜空を見上げたら、 月の横に並んで火星が余りに綺麗だったので、デジカメで撮ってみ ました。何とかポツンと写りました。確かに普段より大きく、だい だい色に輝いて見えました。左の大きいのが月、右の小さな点が火 星です。写真に撮ると小さくなってしまいます。何しろ5,500万キ ロも遠いのですからね。(2003・9・13)

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