(9月10日22時頃の月と火星)
前回はまだ生まれていなかったので知りませんが、火星が6万年振 りの大接近だそうです。大接近といっても地球から5,500万キロ、 月までが37万キロですから月までの距離の約149倍も遠いところで す。新幹線の「のぞみ」で25年も掛かるそうです。こんなに遠くて も、地球に一番近い惑星です。8月27日が一番の大接近だったそうで、正確に言うと、55,758,006 キロだそうです。地球の約2倍の687日で太陽の周りを公転している ので、2,2年ごとに地球と火星は接近する事になるとか。それにし てもどうやって、こんな計算をするのでしょうか。宇宙の話は人間 の社会とは、かけ離れた未知の世界で、とても我々凡人に理解でき る世界ではありません。
ヨーロッパ、アメリカ、日本から火星探査ロケットが打ち上げられ ていて、2004年1月頃から火星の表面に火星探査機が着陸して、地 表の探査を開始し、資料を採取して又地球に戻ってくるそうです。 科学の進歩は凄いけれど、だんだん夢がなくなっていくようで何か 寂しい気もしますね。「火星にはタコのお化けのような火星人がい るかもしれない。」・・・・などと、想像している方がいいのか見 知れませんね。
それにしても、我々地球の人間社会はどうでしょう。片やアラブ諸 国ではテロが続発し、一方日本は今や総裁選が繰り広げられていま すが、野中元幹事長の突然の引退宣言、石原東京都知事の暴言問題 があったりで、永田町は賑やかです。国民の期待をよそに、自分の 私利私欲優先で、本気で日本の将来のこと、国民の幸せを考えてく れる政治家などいるのでしょうか。宇宙に比べたら何とちまちまし た小さな世界でしょうか。
そんな俗世界をひと時忘れて10日、ベランダで夜空を見上げたら、 月の横に並んで火星が余りに綺麗だったので、デジカメで撮ってみ ました。何とかポツンと写りました。確かに普段より大きく、だい だい色に輝いて見えました。左の大きいのが月、右の小さな点が火 星です。写真に撮ると小さくなってしまいます。何しろ5,500万キ ロも遠いのですからね。(2003・9・13)